DFFT
DFFT(Data Free Flow with Trust:信頼性のある自由なデータ流通)とは、「プライバシーやセキュリティ、知的財産権に関する信頼を確保しながら、ビジネスや社会課題の解決に有益なデータが国境を意識することなく自由に行き来する、国際的に自由なデータ流通の促進を目指す」というコンセプトです。DFFTは、2019年1月にスイス・ジュネーブで開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)にて、安倍総理(当時)が提唱し、2019年6月のG20大阪サミットにおいて各国首脳からの支持を得て、首脳宣言に盛り込まれました。
最近の取組
- G7 デジタル・技術大臣会合の開催結果
2024年10月15日に、イタリア・コモにて、G7デジタル・技術大臣会合が開催され、浅沼デジタル監が出席しました。 - G20 デジタル経済大臣会合の開催結果
2024年9月13日にブラジル・マセイオにおいて、G20デジタル経済大臣会合が開催され、石川副大臣が参加しました。 - 日本・サウジアラビア デジタル政府分野 第1回専門家会合開催(2024年7月31日)
2024年7月31日にMCIT、デジタル政府庁(DGA)、内務省(MoI)との間で、知見の共有を目的とした第1回専門家会合をオンラインで開催しました。 - 日本・英国 デジタル政府分野 第2回専門家会合開催(2024年7月8日・22日)
2024年7月8日・22日に、GDS及び中央デジタル・データ・オフィス(Central Digital and Data Office:CDDO)、内閣府(Cabinet Office)とデジタル庁との間で第2回専門家会合をオンラインで開催しました。 - 河野デジタル大臣が、欧州・中東に出張しました
河野デジタル大臣は、2024年4月29日から5月5日まで、ベルギー、オランダ、フランス、サウジアラビアを訪問しました。 - 河野デジタル大臣が2024年OECD閣僚理事会に出席しました
河野デジタル大臣は、5月2日及び3日の日程で、フランス・パリで開催されたOECD(経済協力開発機構)閣僚理事会に出席しました。 - 河野デジタル大臣はブルトン欧州委員と会談を行い、 欧州連合(EU)とデジタル・アイデンティティに関する協力覚書を交わしました
河野デジタル大臣は、2024年4月30日にベルギー・ブリュッセルにおいてブルトン欧州委員(域内市場担当)と会談を行い、デジタル・アイデンティティの日EU間での相互運用に向けた協力覚書(MoC)を交わしました。 - 日EUデジタルパートナーシップ閣僚級会合の結果
2024年4月30日、デジタル庁は総務省、経済産業省と共同で、日EUデジタルパートナーシップ閣僚級会合の第2回会合をベルギー・ブリュッセルで開催しました。 - 2024年4月17日、日本政府とEUが共同で、産業界やアカデミアなどのステークホルダーを招いた日EU官民会合を実施しました。会合では、日EU間の経済活動推進に関わるデジタル・アイデンティティの具体的なユースケースについての議論等が行われました。4月30日に行われた第2回日EUデジタルパートナーシップ閣僚級会合を前に、時宜を得て行われたものです。
- G7 産業・技術・デジタル大臣会合の開催結果
2024年3月14日及び15日に、イタリア・ヴェローナ及びトレントにおいて、G7産業・技術・デジタル大臣会合が開催され、河野デジタル大臣は15日の会合に出席しました。 - 2024年3月4日、デジタル庁はEU主催による「安全なデータ流通に関するハイレベルラウンドテーブル」に参加しました。
デジタル庁からは土田政務官が参加し、主要テーマの一つである「ネットワークとしての安全なデータ流通の最大化」について議論しました。会議にはEUをはじめ、米国、英国、日本等を含む15カ国が参加しました。 - アジアにおけるデータガバナンス等に係る閣僚級会合を開催しました
2024年2月3日、河野大臣はシンガポールで「アジアにおけるデータガバナンス等に係る閣僚級会合(Ministerial Session on the Future of Data Governance in Asia and Operationalisation of “Data Free Flow with Trust(DFFT)”)」を主催し、シンガポールのテオ情報通信大臣兼第二内務大臣と共同議長を務めました。 - 河野デジタル大臣が世界経済フォーラム年次総会2024に出席しました
2024年1月16日から18日までにかけて、スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラム(WEF: World Economic Forum)年次総会2024に出席し、6つのセッションに登壇するとともに、参加閣僚および民間企業CEO等と会談を行いました。
DFFTの実現に向けて
2019年のG20大阪サミット後も、G7やG20等においてDFFTについての議論は続けられ、2021年4月に英国で開催されたG7デジタル・技術大臣会合において「DFFTに関する協力のためのG7ロードマップ」が採択されました。また、同年8月にイタリアで開催されたG20デジタル経済大臣会合の閣僚宣言においても、DFFTの重要性と課題が再確認されました。さらに、2022年5月にドイツで開催されたG7デジタル大臣会合において「DFFT促進のためのアクションプラン」が採択され、同年8月にインドネシアで開催されたG20デジタル経済大臣会合の議長宣言において、DFFTの重要性について改めて言及されました。
デジタル庁では、信頼性が担保された枠組みの中でデータが自由に流通することが経済成長をもたらすとの考えのもと、信頼性のある情報の自由かつ安全な流通の確保を図るため、まずはデータに対する基本的考え方や理念を共有する国々と連携し、データ流通に関する国際的なルール作りや議論等を推進し、提唱国として責任を持ってDFFTの実現に向けて取り組んでいきます。
関連リンク
- 安倍総理大臣による世界経済フォーラム年次総会演説(外務省)
- 河野大臣記者会見 ・ G7議長国記者会見(令和5年4月30日)
- 河野大臣記者会見(令和5年1月20日)
- Data free flow with trust - OECD
多国間の取組
G7
G7とは、フランス、米国、英国、ドイツ、日本、イタリア、カナダ(議長国順)の7か国及び欧州連合(EU)が参加する国際的な枠組です。G7の会議には、G7メンバー以外の招待国や国際機関などが参加することもあります。
G7サミットでは、自由、民主主義、人権などの基本的価値を共有するG7首脳陣が一つのテーブルを囲みながら、世界経済、地域情勢、様々な地球規模課題について、率直な意見交換を行います。
日本が議長国を務める「G7広島サミット」は2023年5月19日から21日まで広島で開催されました。それに先立ち、4月29日から30日に「G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合」を群馬県で開催しました。
G7の日本での開催は、2023年が7回目となり、デジタル庁は2022年から参加しています。
2024年
2023年
2022年
2021年
G20
G20とは、G7(フランス、米国、英国、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、欧州連合(EU)(G7の議長国順))に加え、アルゼンチン、豪州、ブラジル、中国、インド、インドネシア、メキシコ、韓国、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ(アルファベット順)の首脳が参加する国際的な枠組です。G20の会議には、G20メンバー以外の招待国や国際機関などが参加することもあります。
2023年は、インドが G20の議長国を務め、G20 デジタル経済大臣会合はインド南部のベンガルールで8月19日に開催されました。
G20の日本での開催は、2019年が初となり、デジタル庁は2022年から参加しています。
2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
二国間の取組
デジタルパートナーシップ
2024年
2023年
2022年
協力覚書(MOC)
デジタル庁は、デジタル化及びデジタルトランスフォーメーション推進に向けて、海外政府との協力覚書を締結しています。
2024年
2023年
2022年
2021年
会議等
国際データガバナンス検討会
OECDの下で立ち上がったInstitutional Arrangement for Partnership(IAP)やその他の国際枠組みにおけるDFFT具体化に向けた日本政府の取組や提案形成において、データの越境移転に係る我が国・企業等のステークホルダーからの情報や要望を反映しつつ、その実施を支援するため、有識者による議論・検討・提言を行うことを目的とする検討会を開催します。