サウジアラビア王国とデジタル分野における協力覚書の署名式を行いました
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河野デジタル大臣は、2023年10月11日にデジタル庁においてアッブドラー・ビン・アーメル・アル=スワーハ通信・情報技術大臣と会談を行い、情報技術、通信及びデジタル経済の分野における協力覚書(MoC)の署名式を行いました。
概要
河野大臣はアル=スワーハ大臣のデジタル庁訪問を歓迎し、両国が進めるデジタルIDの取組をはじめ、DFFTやIAP、AI、サイバーセキュリティなどについても意見交換を行い、今後も緊密に連携することを確認しました。
アル=スワーハ大臣からは、「日本は数十年にわたり、サウジアラビア王国にとっての戦略的で信頼性のあるパートナーである。このMoCは、両国間の歴史的な親密な関係、デジタル経済の発展に対する共通のビジョン、そして革新と創造性の促進へのコミットメントを象徴するものである。このMoCを通じた両国の協力は、人々と環境に利益をもたらし、経済成長を多岐にわたる分野で促進し、持続可能な未来を構築する。」というお考えが示されました。
その後、両国のデジタルによる行政改革、デジタルガバナンス、および公共サービスのデジタル化におけるベスト・プラクティスの共有、人材交流を通じた継続的な協力関係の構築に期待し、MoCに署名しました。
協力内容
目的
本MoCは、両国の国内法と能力に従って、通信技術及びデジタル経済分野での協力、知見及び経験の共有を促進し奨励することを目的とする。
協力範囲
以下の分野における協力を行う。
- デジタル政府
- デジタルトランスフォーメーション、デジタル政府産業の発展、相互運用基準及び新興技術に関係する問題についてのベスト・プラクティス、政策及び規制に係る情報の交換
- デジタル政府サービス及び標準(デジタルプラットフォーム、電子署名及び電子認証を含む。)の発展を促進するための共同の取組
- デジタル政府サービスの発展に係る情報の交換
- デジタル政府の分野における能力構築
- 電子行政参加及び子供、高齢者、障がい者等の社会的弱者にデジタル政府サービスがもたらす価値に関する知見の交換
- 研究及び技術革新の分野における協力並びにデジタル政府サービスの発展に向けた共通の関心事項に関する課題を検討するための研究チームの結成
- デジタル・アイデンティティ及びトラスト・サービスを提供する分野における発展及び知見の交換に関する協力
- 新興技術
- 新興技術の産業利用を可能にし、顧客体験を改善するベスト・プラクティス及び政策の交換
- 両当事者によって決定されるその他の分野における協力
協力期間
本MoCは、サウジアラビア王国の必要な法的手続き完了確認後に開始され、期間は3年間とし、一方の書面による申し出がない限り継続する。
覚書の署名及び署名者
本MoCは、等しい価値を持つ日本語、アラビア語及び英語でそれぞれ2通作成され、東京で、2023年10月11日に署名された。解釈に相違がある場合には、英語が有効となる。
署名者:
- 河野太郎デジタル大臣(日本側)
- アッブドラ-・ビン・アーメル・アル=スワーハ通信・情報技術大臣(サウジアラビア側)
資料
連絡先
デジタル庁 国際戦略担当
矢端、有森
電話:070-7416-9903(矢端)、070-7416-9874(有森)