牧島大臣記者会見(令和3年10月8日)
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牧島デジタル大臣記者会見要旨
(令和3年10月8日(金)10時30分から10時45分まで 於:紀尾井町20階 記者会見室)
1.発言要旨
皆様、おはようございます。昨晩夜遅くの地震などもあって、皆さんもご対応を含め、大変だったのではないかなというふうに思っております。ありがとうございます。
まず冒頭、私からは、明後日10月10日の日曜日と11日月曜日に、いよいよ2021年デジタルの日を迎えるということをご報告させていただきます。これまで様々な産業界や自治体等の有識者から構成されるデジタルの日検討委員会において、村井座長の下、デジタルの日が、「社会全体でデジタルについて定期的に振り返り、体験し、見直す機会」となるよう、官民で連携した取組の方向性について議論をしてまいりました。
これまでに678の民間企業や団体がデジタルの日の趣旨へ賛同を表明しており、この日を中心として、大手ECサイトでのセールや、デジタルを普及・啓発するセミナー、シンポジウム、コンテスト、スマホ教室といったデジタル活用支援イベントなど、様々なデジタルの日関連の取組を実施いただくと聞いております。
明後日10月10日日曜日の午前中には、マイナンバーカードの健康保険証利用を可能とするオンライン資格確認について、10月20日水曜日の本格運用開始に先駆け、健康保険証利用のメリットをお伝えするため、虎の門病院で報道関係者向けのデモンストレーションを実施いたします。当日は、後藤厚生労働大臣と一緒に参加する予定です。
その後、10月10日日曜日の13時から16時には、デジタル庁公式SNSにおいて、バーチャルステージを使ったオンラインイベントをライブ配信いたします。学術界、産業界、芸能界等の著名人に登壇いただき、日本のデジタル化がどの程度進んでいるかを測る指標、「日本のデジタル度」に関するトークや、10月5日火曜日よりご意見を募集しているアイデアボックスに寄せられた、行政や教育・医療のデジタル化や、情報アクセシビリティに関するアイデアの投稿者との意見交換、デジタル庁初の大臣賞となるデジタル社会推進賞の受賞者の発表など、社会全体のデジタル化に関する様々なコンテンツを用意しています。
また、イベントの最後では、来年以降のデジタルの日についても発表します。是非多くの皆様にご覧いただきたいと思います。日本各地で産学官一体となって2021年デジタルの日を盛り上げられるよう、準備を進めてまいります。
もう1点ご報告いたします。本日17時から、私も出席いたしますが、第3回医療・介護ワーキング・グループ規制改革推進会議をオンライン形式で開催いたします。議題は、医療分野におけるDXの促進のための電子署名の取扱いと、社会保険診療報酬支払基金における審査支払業務、電子処方箋システムの構築状況の3点となります。特に電子処方箋は、オンライン診療、オンライン服薬指導と並んで医療DXの基盤となる重要な仕組みであり、医療現場の事務負担の削減や、データヘルスの発展にも寄与することが期待されるものであり、その迅速な普及が必要であります。
デジタル改革と規制制度改革は、共に車の両輪として、強力に推進する必要があります。特に、国民に身近な医療・介護分野での、利用者本位、患者本位の改革を徹底する観点から、活発なご議論を期待したいと考えております。
最後に、私自身も大臣に就任したばかりでございまして、また組織としても大変若い組織でございます。メディアの皆様への対応が十分でないところもあるかと存じますが、皆様からのご要望等、しっかりと受け止めて対応を心掛けてまいりたいと思いますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
私からは以上です。
2.質疑応答
(問)昨夜の地震の関連なのですけれども、本日の朝、非常に通勤電車で混雑とかが発生しておりまして、せっかくコロナ禍でテレワークの普及が進んできたのに、あんまり浸透していなかったのかなというのが現状としてあるのですけれども。そうした現状を今どういうふうに受け止められますかということと、今回の地震が今後の防災分野のデジタル活用に活かせる点というのが何かあれば、その点についてコメントお願いします。
(答)皆様もご苦労があったと思いますが、やはり昨日夜遅くでしたので、お家におられた方も、またはご帰宅中の方もおられたのだろうというふうに、大変心配をしておりました。様々な情報を皆様からも寄せていただくことは大変ありがたいことだと思っています。
テレワークの普及というのをコロナ禍で進めつつ、一定程度進捗したかなと思ったら、またちょっと下がってしまったりというデータも見えてきていたところでございましたので、こうしたレジリエンスという点でも、ITのインフラを活用した働き方というのは意識をしていく必要があるだろうというふうに受け止めております。と同時に、エッセンシャルワーカーの中にはテレワークができない方もおられますので、その方々へのサポートということも重要だろうというふうに思います。
また、防災分野とデジタルというのは、準公共分野の中でも掲げてきたものでありますし、私自身も大臣政務官として防災を担当したこともございます。デジタルによって必要なところに必要なものをお届けする、それは情報も支援物資も同じく言えると思いますけれども、そうしたこと、また、正確な情報をお届けするということも重要だというふうに思います。
(問)一昨日、副大臣と大臣政務官について、小林史明さんと山田太郎さんのそれぞれ就任が決まったと思います。牧島大臣としての、このお2人の就任が決まったことへの受け止め。あと、小林副大臣は当選3回で、当選同期ということになるかと思うのですが、このお三方での政務三役としての体制といいますか、運用、どんな役割分担をしていくかといったところなど、お聞かせいただければと思います。
(答)ありがとうございます。小林史明副大臣、山田太郎大臣政務官、党内でのデジタル本部でも一緒にチームとして活動してきた仲間であります。デジタル・ニッポンの提言なども共に取りまとめてまいりました。大変心強い布陣だというふうに私としては感じておりますし、成果を3人で力を合わせて発揮をしていきたい。ワンチームでというふうに思っております。
それぞれ得意分野、専門分野を持っておられるお2人でございますので、これから役割分担はご相談しながら進めていきたいと思いますが、基本方針はワンチームというところにあると思っております。
(問)一昨年6月と昨年6月の2回、NTTの秘書室長から牧島さんが1人5万円の接待を受けたというふうに週刊文春が報じています。まず事実関係の確認と、この記事の中で「飲食費は払っていないが問題はない」というふうなご回答をされていますけれども、その辺の確認をお願いします。
(答)事実関係といたしまして、大臣就任前の一議員として政治活動を行ったものであるというふうに私自身は受け止めております。色々と意見交換をするというのは、一議員として、政治活動の中で大事なことだろうというふうに受け止めております。
(問)記事に書かれている内容については間違いないということで。
(答)はい。
(問)これ、どういう内容の会合で、ほかにどういった方が出席されていたのですか。
(答)一つ一つのこうした意見交換の中身については、答弁は差し控えたいところではございますが、既に報道されているものでもございますので、それぞれ別の、同僚議員との勉強のために意見交換をさせていただいたものでございます。
(問)話は変わって、今日17時からの医療・介護規制改革推進会議の関連なのですけれども。大臣はそもそもこの分野について、医療・介護のデジタル化であるとか規制改革についてどういった問題意識をお持ちなのか。また、この分野は非常に課題が多いところだと思うのですけれども、どういった形で政策を進めていきたいか、優先順位などございましたらお聞かせください。
(答)まず、現場のお声を丁寧に伺っていくというのは岸田総理も重視をされていることですし、私自身も大事にしたいと思っていることです。それは、医療関係者のみならず、患者の利用者の皆様とか、関係企業の皆様とか、国民の皆さんにとって利便性が上がるということが重要なのだろうというふうに考えております。
さらに、喫緊の課題、優先順位という点で申しますと、コロナ対応というところの関わりが大変大事だと思っておりまして、検査機会の拡大とか、医療・介護分野のデジタル化、オンライン診療など、医療のDXの基盤構築を図っていかなければならないということを考えております。
(問)4日に発表があったガバメントクラウドの先行事業の公募について確認をしたいのですが、7月の前平井大臣のときに、52団体の応募があったというふうに伺っていまして、選考はどうも終わっているようなのですけれども、何団体、自治体にいわゆる応募というか実際に先行事業をやられるか。
(事務局)ガバメントクラウドへの移行を実証する先行自治体の選定のことでしょうか。
(問)はい。
(事務局)ガバメントクラウドの先行自治体については、担当において、どの自治体さんに先行的にやってもらうかの選定作業をしていると思いまして、細かいところは担当の方に確認していただけたらと思います。
(問)そうですか。分かりました。
(答)すみません。ありがとうございます。お願いします。
(問)先ほどの週刊誌報道についてなんですけれども、大臣就任前の、一議員としての政治活動を行ったものであるということで、問題ないというご認識だということですが。大臣自身、お支払いされていないということで、5万円という金額はどのように思っておりますか。
(答)大臣就任前の、一議員としての政治活動でありますので、その点はしっかりと意見交換をした場として受け止めているところでございます。これからはもう大臣に就任いたしましたので、デジタル大臣としては大臣規範を守り、そしてコンプライアンスに遵守した形で活動していきたいということでございます。
(問)私も週刊誌報道のNTTの接待のこと、会食について伺いたいのですけれども。今、大臣就任後は大臣規範にというお話がありましたが、前任の平井大臣は、NTTとの会食については、支払いの有無にかかわらず大臣規範に抵触しないというお話もありました。牧島大臣自身は、今後NTTを含めて、こうした企業との付き合い方について、どうしていこうと考えていらっしゃるかということを改めて伺えればと思います。
(答)大臣規範等にもございますとおり、公職にある者としての清廉さを保持し、政治と行政への国民の信頼を確保する観点から、国務大臣等が自ら律すべき規範が定められておりますので、その内容を遵守するということが大事だと思っております。その大臣規範と、そしてデジタル庁のコンプライアンスを遵守し、自らを律し、職務に励んでまいりたいと存じます。
(以上)