牧島大臣記者会見(令和3年11月16日)
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牧島デジタル大臣記者会見要旨
(令和3年11月16日(火)11時30分から11時37分まで 於:紀尾井町20階 記者会見室)
1.発言要旨
よろしくお願いいたします。いよいよ本日、デジタル臨時行政調査会、デジ臨の第1回目を開催することになりました。17時からになりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
デジタル化の遅れというのは、官民通じて私たちの大きな課題になってきておりますし、かつ深刻な課題であるというふうに受け止めております。それがデジ臨を開設することになった、創設することになった一つの背景であります。これまでも申し上げてきておりますが、デジタル改革・規制改革・行政改革を一体的に進めていく、ここに通底する大きな構造的な問題に対して、このデジタル臨調でしっかりと答えを出していくということを目指してまいります。本質的な構造改革が必要だ、そのためにデジタル臨調が果たすべき役割は大きいというふうに考えます。国民、社会、産業、自治体、政府といった官民にまたがる本質的な構造改革に挑戦をしてまいります。
本日の会議の論点の案としましては、デジタル原則の方向性を示していく、三つの改革に通底する共通の指針になるものを示していくということが一つ。そしてもう一つは、デジタルにより規制や行政、準公共分野というのはどのように変わっていくのかということを示していく、こうしたことをお話しした上で、第1回目ですので、構成員の皆様から自由闊達(かったつ)にご意見を頂いてまいりたいというふうに考えております。
今後のスケジュールについては、価値を創造する成長戦略を創り上げていくという観点で重要な会議になりますので、年内にもう一度会議を開催し、全ての改革に通底するデジタル原則については年内に取りまとめる。そして来年の春には第1弾の方向性を取りまとめていく。スピード感を持って取り組んでいきたいというふうに考えております。
私からは以上です。
2.質疑応答
(問)最後に言及されていた今後のスケジュール感についてなんですけれども、来春に第1弾の方向性の取りまとめとなると、一括法とかそういった法律の方の何か手当てをするというふうになった場合に、それは再来年の通常国会とかそういう形になるのでしょうか。
(答)次々国会、再来年の通常国会というのは、一つの目処としては、私たちは思っております。やはり各分野、産業にまたがるこうした改革が必要になってくると思いますので、せっかくであれば一括法で、押印規制の時のようなものをイメージしているというのはご指摘のとおりです。ただ、しっかり各産業、各分野ごとから引き出していく時間というのも必要だと思いますので、その作業を進めていくためには、多少の時間は必要なのだろうと思います。
(問)ありがとうございます。もう1点、産業界とのニーズを掘り出していくということですけれども、押印の時はどちらかというと官民の手続でしたが、今回は結構民間で完結する手続とかそういったところにフォーカスが当たっていくと、そういうイメージなのでしょうか。
(答)官民の中でもまだやらなければならないものもあると思いますし、それから、国と地方の関係というところも議論の一つにはなります。例えば、コロナの中でいろいろとそれぞれの自治体で取り組んでこられている情報とか現況把握といったようなものが、国全体としては全て把握し切れていたのかといったような問題、または隣の自治体で何が起きているのかということを分かち合いたいけれども分かち合い切れなかったのではないかといったような指摘、これは秋のレビューでも出てきていますけども、恐らく本日も有識者の方々からもご指摘があるのではないかなというふうに想定している課題の一つになってきています。なので、そういう意味では、官でもやらなければならない行政の改革というのを、まだまだデジタル社会、私たちの社会の価値観に合っていない部分が当然あるだろうというふうに思います。
産業界に関しても、対面での原則とか、または現地に行かなければならない、目視しなければならないといったようなものを改変しなければならないというところは、産業界からも高いニーズの声が上がってきていますので、そうしたものも整理することになろうかと思います。
(問)ありがとうございます。
(問)デジタル田園都市国家構想会議との違いについてなんですけれども、一部から今の会議が乱立しているのではないかという指摘も出ていますけれども、以前の会見でも大臣の方からその違いについてお話がありましたけれども、改めて、もし具体例などを踏まえることができれば、そういったものも踏まえてもう一度違いについてお願いいたします。
(答)まずデジタル臨調の方は、構造自体の抜本的な改革を目指すものだという位置付けになります。ここで変えていかなければならないもの、今の社会にふさわしい状況になっているのかというのを総点検してさらい出していく、そして必要な法律を見直す必要もあるのだろうという中で、デジタル臨調というものは進めてまいります。
その基盤の上で、デジタル田園都市国家構想というものが乗っかってくる。それぞれの地域の発意によって、デジタルというツールを使って地域の豊かさとそして成長戦略を描いていくというのがその上に乗っかってくるものですので、構造的な、抜本的な改革をするデジ臨と、その上で豊かな社会を築いていくデジタル田園都市、そんな関係性でイメージいただくとよいのではないかなと思います。
(問)ありがとうございます。
(答)デジタル臨調につきましては、本日の会議の概況は、会議終了後、小林副大臣が事務局長を務めていますので、ご報告をさせていただくことになっています。
(以上)