牧島大臣記者会見(令和3年12月21日)
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牧島デジタル大臣記者会見要旨
(令和3年12月21日(火)9時39分から9時46分まで 於:国会内 (衆・本会議場中庭側))
1.発言要旨
短時間で恐縮でございますが、幾つかご報告させていただきます。
まず、明日12月22日、デジタル臨時行政調査会第2回目を開催することになりました。「デジタル改革」、「規制改革」、「行政改革」の全ての改革に通底する「デジタル原則」を明日議論いたしまして、取りまとめをすることなどを予定しております。そして、年明け以降は「デジタル原則」に照らした総点検を行って、来年春には第一弾の改革の方向性を取りまとめていきたいと考えております。前回同様、会議終了後にブリーフィングを行いますので、後刻、ご連絡をいたします。
続きまして、規制改革推進会議の開催についてもご報告します。こちらも明日でございますが、規制改革推進会議第12回目ということで開催いたします。今回は、本年8月から12月まで各ワーキンググループで調査・審議を行っていただいたその成果について、「中間的取りまとめ」として決定をいたしまして、公表いただく予定です。さらに、今後の会議の進め方についてもご審議いただく予定となっております。会議の開催に関する詳細は、後刻ご連絡をいたします。
そしてもう一つ、明日ですけれども、日本科学未来館を訪問させていただきます。皆様ご存じの館長、浅川智恵子さんとの懇談と、展示視察をさせていただく予定です。障害がある方がデジタルの力で自ら自由に移動できるように浅川館長が進められている研究に、私自身大変強い関心を持ってこれまでもフォローしてまいりまして、直接お話ができる機会を大変楽しみにしております。行きたい場所をスマホアプリから指示するとナビゲーションしてくれるAIスーツケース、こうしたものも日本科学未来館関連の取組として視察をする予定となっています。
浅川館長は、日本科学未来館が「誰一人取り残さない、ダイバーシティを大切にする、インクルーシブな社会の実現」を目指す、アクセシビリティー技術の社会実装を目指す体制を構築中というふうに聞いておりまして、私たちデジタル庁として進めていこうとするミッションに大変大きな重なりがあると思っています。デジタル庁では障害をお持ちの方たちのアクセシビリティーを担当するチームに参画いただいておりますし、UI/UX等のアクセシビリティー確保を重視した取組をこれまでも進めてまいりました。
今回の視察を通じて「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」、私たちのミッションを実現するために今後取り組むべき施策についても、様々な貴重なご示唆がいただけるのではないかと思います。今回の訪問の様子についてはデジタル庁のSNSにおいて動画を公開する予定になりますので、是非ご覧いただければと思います。
そしてもう一つ、こちらは明後日23日木曜日になりますが、北見市を訪問いたします。北見市は、窓口の受付業務にシステムを活用して、住民異動届や各課の申請書を行政の窓口が作成するいわゆる「書かない窓口」というものを導入しています。業務の効率化等に成果を上げている先進的な自治体でございますので、実際に担っている方々と車座でざっくばらんにお話をさせていただいて、北見市の取組を参考に、行政改革に取り組んでいる深谷市の職員の皆さんにもオンラインで参加いただく予定になっています。
また、テレワーク推進事業の拠点として整備されたサテライトオフィスもあるので視察をして、実際にテレワークをされている方々とも意見交換をしたいと考えています。視察で得た知見を今後の施策に生かしたいと思います。今回の視察は、車座の取材、ぶら下がりの会見の機会も設けさせていただく予定です。是非ともご参加いただければと思いますので、詳細はデジタル庁より本日ご報告をさせていただきます。
そしてもう一つ、本日21日、「公金受取口座登録法」に基づく「特定公的給付」として、「子育て世帯への臨時特別給付(16歳以上18歳以下及び新生児等)」及び「住民税非課税世帯等臨時特別給付金」を指定するということで、これが第4号と第5号になりますが、経済対策における給付金のうち、6日に指定した予備費を財源とする「子育て世帯への臨時特別給付(15歳以下)」に続き、補正予算を財源とするものとしての指定になります。
これによりまして、本日指定を行う給付金事務を市区町村が行う際に、児童手当情報や所得情報等の確認・利用が容易になるとともに、マイナンバーを利用した管理が可能となります。デジタル庁としては、受給対象者からの申請を待つことなく、プッシュ型に近い形で市区町村においてスピーディーに給付事務が進められるよう、引き続き取り組んでまいりたいと思います。
私からは以上です。
2.質疑応答
(問)接種証明書アプリについてお伺いします。これまで課題となっていた「要修正」と「要確認」のデータが直近のデータでどれぐらいになっているか。マイナンバーカードに旧姓併記があると証明書を発行できないということですが、今後の対応の方針についてお聞かせください。
(答)(VRS(ワクチン接種記録システム)の要修正・要確認データの件数については、)私の手元で確認しているのは木曜日時点のものになります。それ以降は、今私は最新の情報を持っておりません。
(接種証明書アプリにおける)旧姓併記に関してですけれども、こちらは課題があるということは私どもは認知していて、既知の課題であるということだったんですけれども、実装する上で、確実な発行を担保するための検証時間を十分に確保する必要があるということから、ファーストリリースには実装できておりません。ただ、利用いただけるよう可能な限り速やかに実装するべく、今取り組んでいるところでございます。
(問)改修の時期のめどというのはございますか。
(答)年内は難しい状況ではありますが、年明け、1月以内には何とかということで、今作業を進めてもらっています。
(以上)