牧島大臣記者会見(令和4年6月17日)
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牧島デジタル大臣記者会見要旨
(令和4年6月17日(金)16時から16時15分まで 於:小田原市 体験交流センターコワーキングスペース/オンライン)
1.発言要旨
本日の定例会見は、神奈川県小田原市のコワーキングスペースにて、現地とオンラインでのハイブリッドで実施をさせていただいております。
先般、デジタル田園都市国家構想の基本方針を策定いたしました。デジタルの力を全面的に活用して、地域の豊かさをそのままに、利便性と魅力を備える新たな地方像である「デジタル田園都市国家構想」の実現に当たって、生活のあらゆる局面で接する教育や医療、農業や観光、物流といった各分野におけるサービスの相互運用性の確保と、オープンなデータ連携基盤である「デジタル基盤」の整備に、現在取り組んでいるところです。
デジタル田園都市国家構想推進交付金の活用等によって、地方でのサテライトオフィスの設置が進んでいます。今後は、サテライトオフィス等を活用して、豊かな地域に在住しながら、また移住をしなくても各地の企業の業務に従事ができる、そうしたケースがさらに拡大するのではないかということが見込まれております。
神奈川県小田原市では、今背景の自然が皆さんのところに届いていると思いますが、このように自然に囲まれた環境の中で働く場を提供する観点から、「小田原市体験交流センター」にてコワーキングスペースを提供しており、昨年にはこの施設でWi-Fi環境の整備等改修が行われました。更なる活用の推進が図られたというふうに伺っております。
小田原市がこのように取り組んでいるコワーキングエリアを視察させていただきました。 デジタルを活用した新しい働き方の展開や、地域サービスの多様化を発信していきたいというふうに考えています。
今回、このハイブリッド会見を実施することで、これまで浜松市へのシビックテックの視察、また、ドイツのG7会合現地等でもハイブリッド会見してきましたけれども、あらゆる地域やシーンで、この会見が実施できるということも改めて体感を今させていただいているところです。
こうした場所を核にしながら、それぞれの地域ならではの街づくりやスタートアップエコシステム、DXなどの取組が進められていくと思いますし、現場としての課題、そして今後の展望、こうしたものを今回確認ができたのではないかな、というふうに視察をしながら感じているところです。
もう一つ、規制改革案件についてご報告いたします。
来週6月20日月曜日ですが、午後2時半から、「再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース」をオンライン形式で開催いたします。
議題としては、「電力スポット価格高騰に伴う電力難民問題」について取り上げる予定です。
LNGなどの化石燃料の価格高騰によって、電力のスポット価格は恒常的な高騰が継続しております。供給力不足と相まって、足元では、新電力の撤退や供給停止、更には大手電力の供給停止が発生して、電力供給を拒否される大口需要家が、いわゆる「電力難民」となる事態が表面化してきております。
申し上げるまでもなく、電力供給は国民生活や産業活動に必要不可欠のサービスであります。その停滞は一刻も許されるものではありません。
電力自由化の目的の一つが需要家の選択肢の拡大であったという以上、電力自由化の意義そのものが問われていると言っても過言ではないというふうに考えております。
経済産業省において、この夏、そして来るべき冬の電力需給ひっ迫対策とともに、足元での電力難民問題を解消するための方策を検討いただいているというふうに聞いておりますけれども、当日は、現状とその対応策について議論していただきたいと考えております。
いつもと同じでございますが、タスクフォースでの詳しい議論の内容については、規制改革推進室のYouTubeチャンネルにて、生配信いたしますので、是非ご覧いただきたいと思います。
私からは以上です。
2.質疑応答
(問)先ほどこのコワーキングスペースも視察されて、改めてテレワークの意義の重要性の発言がありましたけれども、テレワークはどんどんこのコロナ禍をきっかけに進んではいますけれども、現状どういった課題があるという認識なのか改めて教えていただけますでしょうか。
(答)リモートワークは様々、皆さんニーズが高まってきているというふうに思っています。 もちろん、そのリモートワークでご自宅でなさる方もいらっしゃれば、ご自宅ではない環境を求められている方もいらっしゃるというふうに理解しています。そういう意味では、このようなスペースがあることによって、自宅ではなかなかリモートワークが難しい環境にある方にとっても、働く場所を確保することができるということになるのではないか、そういう点が一つの課題解消として、リモートワークスペースが果たす役割になるというふうに考えております。
また、こうした施設がどの場所にあるのかとか、Wi-Fiが設備はされているのかどうかとか、それぞれの特徴とか魅力というものを、それぞれの地域でも発信をしていただいていると思いますけれども、そうしたものによってニーズを持っている方と、そして環境を整えて発信することができる、提供する方が上手くマッチングができるようになるのではないか、ここも課題解消になるというふうに考えております。
(問)タスクフォースについてお伺いしたいんですけれども、これは私も電力難民にややなりかけたので、ちょっと重要だなと思ってますし、またあのヒアリングに呼ばれれば行くというのは、それは冗談なんですけれども、そもそもですね、これどういう規制がこの議題には規制という観点からどういったものがあって、今後どういうところにフォーカスして議論を進めようとお考えなのか。また、今後事業者といった者からも話を聞かれる予定でしょうか。
(答)ご苦労されている方がここにもおられたのかというような思いでございますけれども、当日のヒアリングの対象者としては、今まさに難民になりかけている方からお話を伺おうと思っております。新しい可能性をこの電力の分野で感じておられる方が、この難民になってしまうということがどのような影響を与えるのかというこの現場の声をしっかりとお伺いさせていただいた上で、対応策として何ができるのかということを議論する場になるのではないかというふうに思っております。
詳細については、タスクフォースの方からも、本日担当参事官が入っておりますので、個別に聞いていただければというふうにも思っておりますけれども、まさに電力がひっ迫する状態にあるという今足元で起きていることとも無関係ではないというふうに理解しておりますので、そうしたことも踏まえて、議論を有識者の方々と進められればというのが、今私が考えていることです。
(問)地方自治体や国の機関になりすました偽サイトが相次いで確認されている問題について、どのくらい偽サイトがあるのか、影響の範囲は把握していますか。また、デジタル庁の偽サイトの存在も明らかになっていますが、偽サイトにアクセスしてしまったことによるウイルス感染など、把握している被害はありますか。
(答)御指摘の件については、公的機関や企業等の本物のウェブサイトと同じ内容を表示する偽サイトの存在が確認されました。このことから、政府内で情報共有を行うと共に、広く一般のインターネット利用者の皆さんに対しても、内閣サイバーセキュリティセンター、デジタル庁を始め各省庁からホームページやツイッターで注意喚起を行ってまいりました。私からももちろん、ブログやツイッターで注意を呼びかけたりもいたしました。
政府においては、この偽サイトへの接続の遮断、そして検索結果の非表示について、連携しているセキュリティベンダー、検索サイト運営会社に対して働きかけをするなど必要な対策を実施してまいりました。
当該この偽サイトに関連する具体的な被害があったとの報告は受けておりません。また、事態は沈静化しつつあるとみられております。ただインターネットの利用者の方々には、今後も引き続き、注意はしていただきたいというふうに考えております。政府、企業のウェブサイトを利用する際には、ブックマークからアクセスするとか、普段と異なる方法でウェブサイトを利用する場合には、本物のサイトかどうかアドレス欄をよく見るといったようなURLのドメイン名を確認するよう促していきたい、確認をお願いするように伝えていきたいというふうに考えております。
いずれにしても、もう一度繰り返しますが、具体的な被害があったとの報告は受けていないということ、事態は、さまざま対処を行った結果、沈静化しつつあるというのが現状でございます。
(問)サイト運営会社の働きかけについて何社くらいに働きかけたのでしょうか。
(答)今日、担当、この会見入っていれば、ではまた後ほどということになるかと思いますが、ちょっと私の今の手元のところで何社というリストは今ここにはないので、少々お待ちください。そうですね、4社程度というところかというふうに思います。技術的な対応をしていただいたところということのご説明になりますけれども。
(問)実際に、今日この施設を見られてきて、地元ですからよくご存知だとは思うんですけれども、どういった感想を抱きましたでしょうか。
(答)今このオンラインでどれぐらい、このせせらぎ音が伝わっているかどうかわかりませんけれども、この森林セラピー効果といいますか、自然環境に大変恵まれた中で仕事をすることもできる、そして、私たち、やはりDX進める上で新たなアイディアを思いつくということも大変重要になってきていますので、そうしたイノベーションが生まれる環境というのも、こうした散策をすることができたり、自然の中でディスカッションをすることができたり、という中で可能性が広がるのではないかなと、そんなふうにも感じているところです。
(以上)