牧島大臣記者会見(令和4年7月5日)
- 公開日:
- 最終更新日:
牧島デジタル大臣記者会見要旨
(令和4年7月5日(火)10時20分から10時30分まで 於:オンライン)
1.発言要旨
まず1点目「good digital award」の募集開始についてのお知らせです。本年10月2日(日)、3日(月)の「デジタルの日」に合わせて「good digital award」の募集を先週6月28日(火)から開始しています。「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」に貢献している、または今後貢献し得る個人や企業・団体へデジタル大臣賞などをお贈りするものです。社会全体でデジタル化について定期的に振り返り、体験し、見直す機会としている「デジタルの日」。この「デジタルの日」に向けて、多くの個人・企業・団体の皆様に参画いただければと思っています。また、本awardへの参画を通じて社会全体のデジタル化に繋がることを期待しています。応募期間は7月22日(金)17時まででございますので、奮ってご応募いただきたいということをお伝えしておきます。詳細はデジタル庁ウェブサイトに掲載していますのでご確認ください。
2点目です。デジタル田園都市国家構想の各エリアでの実現を後押しするための、デジタル庁から2つのツールの提供を先週7月1日に開始いたしましたのでご報告いたします。
1つ目は、各エリアで、医療や交通等の様々なサービスの間でのデータ連携を担う、データ連携基盤の中核を担うデータ仲介機能であります。このデータ仲介機能のソースコードを無償で提供するとともに、各自治体におけるその活用に関する助言を行うことで、各エリアにおけるデータ連携基盤の効率的かつ一体的な整備を後押しし、個々人のニーズに合ったサービスの提供を実現してまいります。
2つ目は魅力的な街づくりに向けた「Well-Being指標」の計測を行うためのツールでございます。このツールを広く活用していただくことで、共通の指標に基づいて、市民や事業者など様々な関係者が共通目標に向けて積極的に協力し、デジタル田園都市の構想につなげていくことが可能になると考えています。この指標は、まずは先月にデジタル田園都市国家構想推進交付金・デジタル実装タイプTYPE2/3に採択された27の自治体から、その採択事業で活用いただくことになります。その他にも、多くの自治体や街づくりに関わる皆様にぜひご覧いただいて活用していただきたいと考えています。デジタル庁においても、そのような取組を後押ししてまいります。
デジタル田園都市国家構想については、先月に基本方針の策定及び交付金の採択を行い、いよいよ実装のフェーズを迎えます。今回提供した2つの機能を活用して、エリアでの構想実現に向けた取組を進めていただきつつ、これを通じてデジタルを活用し、地域ならではの魅力を活かした、全国どこでも誰もが便利で、快適に暮らせる社会の推進を行ってまいりたいと考えております。
3点目です。本日の閣議で了承をいただき、7月11日から16日まで米国を訪問予定です。デジタル大臣兼サイバーセキュリティ担当大臣として初めての米国訪問となります。米国は、政府のデジタル化やデジタル技術の社会実装、サイバーセキュリティ対策などの先進国であり、かつ、成果を出している国と承知しています。
今回の訪問では、政府関係者等との面会を通じ、米国との協力関係の構築を行います。また、2023年来年は日本がG7を主催する年になります。日本主催G7会合に向けて、米国との間で、信頼性のある自由なデータ流通(DFFT)を始めとするデジタル分野及びサイバーセキュリティ分野における協力を確認いたします。さらに、シンクタンクにおける講演や関係議員との意見交換を通じて、デジタル分野とサイバーセキュリティ分野における日本の取組を発信すること、これらの分野における日米協力の重要性を伝達していきたいというふうに考えています。
今後日米二国間の関係強化、ひいてはG7やG20、多国間の枠組みにおける日米連携の強化や日本のプレゼンス強化に繋げられるよう有意義な出張としたいです。
2.質疑応答
(問)先ほど冒頭発言にあった指標の「Well-Being指標」のサイト公開についてお伺いしたいのですけれども、より具体的に自治体にどのような取組を期待するか、もう少し具体的なイメージ等があれば、お聞かせいただけますでしょうか。
(答)それぞれの自治体でこれまでも街づくりの取組というのは進められてきたと思います。
地方創生の取組の積み上げというものもあると思いますが、とはいえ色々な産業やアプローチで街づくりを考えていきますと街全体の目指す価値観というものが明確ではないケースもあったのではないか、そうしたことを一つの観点として置いた時に、様々な事業が行われている中で、それぞれの事業が最終的に目指す街づくりの目的とか、組織をばらばらではなくて、一つの山頂の頂としてイメージする、そんなようなときに「Well-Being指標」を活用いただけるのではないかなという風に思っています。
街づくりの共通目標に向けて、各地域において市民とか事業者とか関係者様々、積極的に協力をしていただく、それを引き出すことが可能になるように、「Well-Being指標」を活用いただければというふうに思っています。各自治体には、この指標を活用することでデジタル田園都市の構築に繋げていただくことを期待しています。
(問)直接のご担当ではもちろんないと思うのですけども、今回KDDI、auの通信障害について、デジタル庁としても気になる案件かなとは思うのですけれども、どのように受けとめられて、デジタル庁として何かこうやっていこうみたいなことがもし構想としてあるようでしたらお聞かせください。
(答)多くの方が通信障害の影響を受けてご苦労されたというふうに思っています。台風とか、そういった自然災害もある中での課題というものもあったというふうに思いますから、そういう意味では大変遺憾な事象であったというふうに受けとめています。
総務省における対応状況を注視していきたいというふうに考えておりますけれども、やはり今回のKDDIにおける通信障害、電気通信事業を所管する総務省において、原因究明、再発防止策、適切に対処されていくものと認識している。一方で、やはり社会全体のデジタル化を進めていこうとするときには、国民の日常生活や社会経済活動の利便性を向上していくという上でも、やはり安全で安心な信頼できる通信インフラの構築は不可欠であるということを、改めて私としては実感しているところでもあります。
(以上)