マイナンバーカードかざし利用クライアントソフト(自治体向け活用情報)
マイナンバーカードかざし利用クライアントソフトは、必要な認証強度が低い対面サービスの利用場面において、マイナンバーカードの暗証番号を入力せず、かざすだけで利用できるようにするWindows PC向け汎用ツールです。このツールを自治体サービスにおいて活用するために必要な情報をご紹介します。
目次
1. マイナンバーカードかざし利用クライアントソフトとは
1.1. 概要
マイナンバーカードかざし利用クライアントソフトは、自治体と民間事業者等に提供しており、かざし利用を行うサービス提供者のシステムと連係するクライアント端末(Windows)にインストールしていただくことで利用可能になります。
1.2. 機能
マイナンバーカードかざし利用クライアントソフトは、Windows PCのかざし利用に対応しており、公的個人認証AP、券面事項入力補助AP、券面事項確認APの一部の機能を提供します。マイナンバーカードかざし利用クライアントソフトは、行政機関だけでなく、民間事業者等も利用することができます。マイナンバーカードかざし利用クライアントソフトが提供する各機能の詳細は以下のとおりです。
1.2.1. マイナンバーカードのかざし利用
公的個人認証法の改正により、マイナンバーカードによる本人認証における、暗証番号(PIN)の入力を必要としない方法について規定が整備されました。改正法の施行は公布の日(令和5年6月9日)から起算して一年三月を超えない範囲において、政令で定める日となります。
利用できる環境及び要件
- 対面等での利用(対面の環境のほか、管理され監視された施設内や区域内の環境、利用者に貸し出され管理される端末の環境。オンラインや屋外は不可)
- 求められる認証強度が低い場面
- 2回目以降の利用場面(最初の登録場面においては、電子署名及び利用者証明用電子証明等を行い、暗証番号等の入力等を行うことが必要)
- マイナンバーカードの真正性の確認
- 利用者証明用電子証明書の有効性の確認
マイナンバーカードかざし利用クライアントソフトは、これらの確認機能を実装しています。
1.2.2. 公的個人認証APの機能提供
利用者証明用電子証明書を抽出する機能と、乱数とPIN(4桁の暗証番号)をインプットとして乱数を秘密鍵で暗号化する機能を提供します。
1.2.3. 券面事項入力補助APの機能提供
券面事項入力補助APのPIN(4桁の暗証番号)を照合し、基本4情報(氏名・住所・生年月日・性別)を応答するインターフェースを提供します。
1.2.4. 券面事項確認AP(内部認証)の機能提供
券面事項確認AP(※1)の生年月日に基づいたPINをインプットに内部認証を行い、カードリーダーにかざしたマイナンバーカードの真正性を確認します。
※1 生年月日PINを利用した内部認証にのみ対応しており、基本4情報(氏名・住所・生年月日・性別)取得、顔写真取得、個人番号画像取得等の機能は対象外です。
1.3. 導入手順
導入手順は、以下のとおりです。
- 問合せ先に連絡する
- デジタル庁と自治体間で守秘義務誓約書を提出する
- マイナンバーカードかざし利用クライアントソフトのインターフェース仕様書など必要な情報提供を受ける
- 既存システムを担当しているシステム開発ベンダーと受領した情報の内容を確認する
- 既存システムの改修または新システムを開発する
- ブラウザ拡張機能・カードアクセス機能を呼び出しするための画面導線及び、IF呼び出し機能を開発する
- 利用するWindows端末に5.の画面導線及びIF呼び出し機能をインストールする
2. 問合せ
マイナンバーカードかざし利用クライアントソフトに関連するお問合せは、以下までご連絡ください。
デジタル庁 マイキープラットフォーム担当
メールアドレス:mykeypf_atmark_digital.go.jp
件名:「マイナンバーカードかざし利用クライアントソフトに関する問合せ(自治体名または事業者名)」を記載
本文:自治体名または事業者名、部署名、担当者様の氏名、連絡先を記載
※迷惑メール防止のため、「@」を「_atmark_
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