河野大臣記者会見(令和5年4月4日)
河野デジタル大臣記者会見要旨
(令和5年4月4日(火)8時38分から8時46分まで 於:参・本会議場中庭側)
1.発言要旨
ディディエ・レンデルス欧州委員、消費者政策担当と、昨日会談を行いました。日本とEUのそれぞれの消費者問題について意見交換を行ったところです。電子商取引、グリーンへの移行、それから製品安全など、最近の消費者政策に関する共通認識、共通の関心事項について意見交換を行いました。
今後、日本とEUの間で消費者政策に関して連携を今まで以上に緊密にやっていこうということになりまして、協力関係を緊密にしていくためにも、消費者庁と欧州委員会双方の事務レベルでの定期的な協議の可能性を追求しようということになりました。EUはこれから色々なことをやろうとしておりますので、そこから学ぶところも多々あると思います。色々なやり取りをしながら、消費者が安全・安心できる消費者政策にしていきたいと思っております。
こども家庭庁が発足いたしましたが、デジタル庁では、それぞれの役所の生産性、セキュリティの向上の観点から、それぞればらばらに整備運用されていた各府省のLANを、最新技術を取り入れながら、政府共通の標準的な業務環境にしていくGSS、ガバメント・ソリューション・サービス、この導入促進をしているところです。
デジタル庁は、自分が発足した時からやっていますが、これまで人事院、農林水産省、個人情報保護委員会でも導入してきました。これをこの4月1日に発足したこども家庭庁でも導入したところでございます。このシステムを入れることで、テレワークを容易に実施できますし、文書を共同で編集することも可能になって作業の効率化も進みます。またペーパレスということもできるようになってきます。職場環境がかなり改善されたという声が色々なところで聞かれているところでございます。こども家庭庁が「職員の仕事と子育ての両立、全ての職員が健康で能力を発揮できる職場環境を実現する」方針を掲げて小倉大臣がやられておられますので、これに寄与することになると思っております。私もどこかでこども家庭庁を見に行きたいと思っているところでございます。
2.質疑応答
(問)冒頭ありましたディディエ・レンデルス欧州委員との会談についてお伺いします。EUでは、福島県産品の輸入規制が続いていますけれども、消費者担当大臣として、先日も東北、福島県産品の安全についておっしゃっていましたけれども、その件についてお話はありましたでしょうか。
(答)昨日はありませんでした。
(問)先週の会見で、マイナンバーカードについて3月末で8,900万枚という内部の目標を立てていまして、それを達成できたというようなお話がありましたけれども、大臣、この間、色々な施策を打ってきましたけれども、達成できた一番の要因は何があるとお考えでしょうか。
(答)色々ありますが、やはりマイナンバーカードを導入することで利便性が高まってきたということもあるのではないかと思います。確定申告をやる際、医療費控除、あるいはふるさと納税、かなり便利になってまいりました。パスポートのオンライン申請ですとか、転出入届のオンライン化、色々なことができるようになってきたということもあると思います。もちろん、マイナポイントというのが一番のエンジンにはなっていると思います。マイナポイントの付与は9月末までですが、今後はサービス利便性の向上で残りの方にしっかりとっていただきたいと思います。
(問)先ほど、こども家庭庁を見に行きたいという話をされていたのですけど、何か視察みたいなことを検討されているということでしょうか。
(答)本当はふらっと行こうと思ったのですけど、少し考えます。
(問)GSSについてお伺いしたいんですけれども、各省庁交渉しながら今後導入を広げていくということだと思うんですけども、そのタイミングとしてはネットワークの契約の更新の際にやるのが当初だったと思うのですけど、この辺、より早く進めていくために、大臣として前倒しでやっていくようなお考えみたいなことはありますでしょうか。
(答)GSSの導入の一番のきっかけになるのが、各省庁の契約の更新時というところが一番スムーズかなと思っております。デジタル庁にリソースがたくさんあれば、もう少し前倒しということもできるかと思いますが、今の現有勢力でやらないといけないということになると、そこは計画的にやっていかなければいけないかなと思っております。やはり新しくシステムを入れるところに、色々なサポートも入らなければいけませんので、今のGSSの対応をしているグループの人数を考えると、あまり号令ばかりかけてもということはあると思います。今、色々な計画を作っていますので、それに応じてしっかりやりたいと思います。
(問)まだ出ていない省庁もたくさんあると思うのですけど、いつGSSに切り替わるかというのは、それも今後見えてくるのでしょうか。
(答)色々相談はしています。
(以上)