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河野大臣記者会見(令和5年4月25日)

河野デジタル大臣記者会見要旨

(令和5年4月25日(火)8時40分から8時48分まで 於:衆議院分館 4階ホール)

1.発言要旨

ゴールデンウィークの期間中にマイナンバーカード関係の手続が一部停止されますのでお知らせをしたいと思います。

マイナンバーカードに搭載された電子証明書に関するシステムを更改する作業がありますので、4月29日(土)から5月7日(日)のゴールデンウィークの間、マイナンバーカードの手続を一部停止いたします。この間、平日は5月1日(月)、2日(火)の2日間だけだと思いますが、一部停止がありますので、お知らせをします。

具体的には、市町村の窓口における電子証明書の新規発行・更新・失効、それからカードの氏名の変更、市区町村内での転居の際のカードの住所変更、カードの暗証番号のロックの解除、初期化、再設定。これが期間中できなくなります。お手数をおかけしますが、連休後の手続をお願いしたいと思います。

その他の手続、例えば、市町村窓口でカードの申請をしたり、受取をするのはできます。それから、市区町村の外からの転入時のカードの住所変更はできます。それから、カードを利用したサービス、健康保険証としての利用ですとか、コンビニの自動交付、それからマイナポイントの申込、マイナポータルの利用、こうしたものは期間中もできますので、その区別をしっかりできるようにデジタル庁としても情報を出していきたいと思います。

このシステム更新をすることによりまして、5月11日からマイナンバーカードの機能のスマホ搭載が予定どおり始まります。まずは、Androidからスタートいたします。マイナンバーカードをいちいち読み込まなくても、マイナポータルのサービスを受けることができるようになります。コンビニ交付、健康保険証の利用、あるいは民間サービス、こうしたものもマイナンバーカードがいらなくなるように順次更新していきたいと思っております。

それから、5月16日から基本4情報の提供サービスを開始いたします。これによって、金融機関ですとか民間の色々な事業者が顧客申込の時やその他の機会を捉えて、本人の同意を得れば、顧客が引っ越した際も引越後の住所を入手できる、公的個人認証サービスの付加サービスになっています。事業者がやってくれて、本人が同意すれば、引っ越した後の届出がいらなくなる非常に便利なものですので、双方共に積極的にご利用いただきたいと思います。

2.質疑応答

(問)冒頭の発言で1点確認なのですが、連休中だと例えば旅行支援を使うためにワクチン接種証明書を発行するための本人確認としてマイナンバーを使う人は増えると思うのですけども、それについては大丈夫でしょうか。

(答)大丈夫です。

(問)政府が昨日、生成AIの活用方法について話し合うものを内閣府主催で開催しました。大臣として、どのような活用ができるとお考えでしょうか。

(答)公務員の働き方改革にそれぞれの役所でどんな使い方ができそうか、アイディアを出してくださいということで内閣人事局の方から募集をかけます。すぐにできないものも多々あると思います。色々な課題をクリアしないとできないものもあると思いますが、それはしっかり調整していきたいと思います。

(問)今、大臣の頭の中にあるアイディアとしてはどのような活用方法がございますか。

(答)私がとやかく言うより、各省庁の現場で色々な声をあげてもらいたいと思います。

(問)Android搭載マイナンバーカードを進めていますが、他のOSに関する見通しだったり、大臣のこの時期これくらいまでやりたいという思いがあれば教えてください。

(答)iOSも、Appleと今交渉しているところで、やりますよという話は決まっておりますので、あとは時期の問題だと思います。なるべく早くできるようにしたいと思います。

(問)ちなみに大臣は、Androidでしたか。

(答)内緒です。

(問)今週末のG7デジタル大臣会合について伺います。目下、生成AIの活用、規制をどういうふうにやっていくのかという課題になっているんですけれども、精度の高いAIを作るには大量で正確なデータを読み込ませることが大事になってくると思います。その観点でいうと、国境を超えてデータを集めて、より精度の高いAIを作るという点でいうDFFTの議論とリンクしてくるところがあると思うのですけれども、その辺り、AIとDFFTというものの関連性について大臣がどうお考えかというのと、サミットでこういう議論をしていきたいというのがありましたら教えてください。

(答)もちろんAIの精度をあげていくためには、DFFTも必要ですけれども、それ以前にまず、今のAI、フィードされるデータの主流は英語ですから、日本語のデータを今後どのようにしていくかというのは、これは非常に大きな問題だと思います。また、英語以外の、先般ヨルダンのアブドッラー国王にお目にかかった時にも、例えば、アラビア語のデータのインプットも遅れているという話もありましたので、英語以外の言語のデータについてどういうふうにしていくか。これはまた別の次元で非常に重要なことだと思います。

(以上)