河野大臣記者会見(令和5年10月13日)
河野デジタル大臣記者会見要旨
(令和5年10月13日(金)13時05分から13時19分まで 於:オンライン)
1. 発言要旨
規制改革推進会議の開催についてお知らせいたします。
来週10月16日(月)に第17回となります「規制改革推進会議」を開催いたします。私も出席いたします。今回は、新しい体制での最初の会議となりますので、今後の規制改革推進会議における検討課題などについてご議論いただく予定にしております。予算・行政改革にも横串を指しながら、悪しき前例主義を打破し、国民の皆様が便利に、快適に暮らせる、変化を実感できる成果を実現できるよう、改革を進めていきたいと思います。
デジタル行財政改革課題発掘対話の開催についてお知らせいたします。
来週16日、2回目となります「課題発掘対話」を開催いたします。テーマは「交通」です。今回も、利用者起点を重視し、関係者との対話を通じて、解決すべき課題の整理を行いたいと思います。
交通の分野では、ドライバーのなり手が不足し、地域の移動の足を確保することが深刻な課題となっております。デジタルの力を活用して、移動の足を確保し、地域で生活する方々が買い物や通院といった日常不可欠な移動に困らない社会をつくるために、課題がどこにあるのかということを掘り下げて、明確化していきたいと思っております。
前回同様、対話の様子はオンラインで中継いたします。また、アーカイブをご覧いただくことも可能です。内閣官房のウェブサイトにURLを掲載してありますので、皆様のご都合に合わせて是非ご視聴いただきたいと思います。
3つ目、この度、デジタル分野における協力分野の覚書の署名式を10月10日にチュニジア、11日にサウジアラビアとの間で行いました。
チュニジアのニザール・ベン ネジ 通信技術大臣とは、デジタル政府の分野におけるベストプラクティスの共有、政府間協力、共同プロジェクトの実施といったことを目的とする覚書に署名をいたしました。
また、サウジアラビアのアッブドラー・ビン・アーメル・アル=スワーハ通信・情報技術大臣とは、デジタル・トランスフォーメーションを含む通信技術に係る知見の共有や、デジタル経済分野での協力を目的とする覚書に署名をいたしました。
今回締結した協力覚書をもとにして、チュニジア、サウジアラビア両国との間でDXのベストプラクティスを共有し、相互の学びを推進し、デジタル分野での協力・連携に向けた議論を深めていきたいと思っております。
今般、各府省が基金シートを公表いたしました。それによりますと公益法人などに造成された基金の令和4年度末での残高は、約16兆6,000億円となっております。
基金について、適正かつ効率的に国費を活用するという観点から、毎年度各府省が自ら執行状況を継続的に把握し、使用見込みの低い資金は返納するというPDCAのサイクルを確立していくことが重要だと思っております。
それに加えて、一昨日のデジタル行財政改革会議での総理からのご指示も踏まえ、今年の秋のレビューでは基金についても取り上げて、終了予定時期を定めていないもの、事業効果に係る数値目標が設定されていないもの、見込み通りの執行が行われていないものなどを中心に厳しく点検したいと考えております。使用見込みのない基金は速やかに国庫に返納するよう指導していきたいと思っております。
秋のレビューのテーマは、決まり次第お知らせしたいと思います。
2. 質疑応答
(問)課題発掘対話の件でお伺いします。デジタル行財政改革は12月にも中間報告ということで、あと2か月ということで、大臣はできることからやっていくとおっしゃっていますけれども、課題発掘対話で、利用者起点で意見を聞くというのはすごく大事だと私も思っていまして、今後、この次回の交通の分野以外でどのようなテーマで課題発掘をしていきたいか。何かイメージがあれば教えてください。
(答)おそらく何回かやっていくことになるとは思いますが、どういう分野にするかはまだ決めておりません。決まり次第ご案内をいたしたいと思います。課題発掘対話を行わなくても、もう明確になっているところもありますので、そういうものはどんどん進めていきたいと思っております。
(問)冒頭発言のあった基金について伺いたいのですけれども、各年度予算に縛られずにある程度柔軟にお金を使えるという点で、基金の役目みたいなのもあると思うのですけども、その辺りの基金にあるべき役目についてどうお考えなのかというのが1点と、その使用見込みがある・ないの判断なのですけども、長期的に見て使う可能性があるものも基金が見込んでいる可能性があると思うのですけども、使用見込みがある・ないの判断というのはどうやっていくのでしょうか。
(答)基金は、単年度予算というものに縛られずに柔軟に使用することができるというメリットはありますが、その分コストを支払っている、金利が安いですからこれまではかなり低コストで柔軟な活用ができたということかもしれませんが、金利が少しずつ高くなっている中で、金利コストというのも考えていかなければならないと思いますし、また財政については国会のご了解を得るというのが前提としてある中で、使い道があるかどうかもわからないというようなものを基金として積むというのはいかがなものかという考えもあると思います。長期的に必要になるというのであるならば、まずきちんとした時期を定めて、その時期の中でどれぐらいの執行が必要になるのかというのが、ある程度見通しができなければならないだろうと思います。使用見込みのないものについては、一旦返納していただいて、必要になったときに、きちんと予算の中で処理するということでやるべきなのだろうと思います。コロナの中で、基金についても水膨れをしているものがありますので、そういうものについてはきちんと見ていきたいと思っております。
(問)基金について伺わせてください。先程、時期を定めてどれくらい執行しているのか見直さないといけないという発言がありました。デジタル行財政改革会議でも中室委員が同様のことをおっしゃっていると思うのですが、やはり見直した際にはこういった時期を限定して執行率なども必須科目として提示できるようにするというお考えということでよろしいでしょうか。
(答)そういうことがいいのだろうと思っております。野放図に基金を大きくするということは、財政の管理という観点からも、コストという観点からも望ましくないと思います。
(問)ガバメントクラウドについて、昨日が締切だったと思うのですが、応募状況がわかりましたらお伺いできますでしょうか。
(答)昨日が締切で応募がございました。詳細については公表しておりません。
(問)靖国神社参拝についてお伺いしたいのですが、17日から19日までに秋季例大祭に合わせて、参拝予定や真榊などの奉納予定はありますでしょうか。
(答)ございません。
(問)基金についてお伺いしたいのですけれども、基金は補正予算に組み込まれる傾向が多いと思うのですけれども、今度召集の臨時国会にも岸田政権は補正予算を出す予定だと思うのですけれども、これについてはどうするべきかというお考えをお願いします。
(答)経済対策の中に盛り込まれる補正予算というのはあると思います。デジタル行財政改革会議ではこれまで積まれた基金が果たしてその見込み通りに執行されたのか、事業効果があったのかということを中心に見ていきたいと思っております。
(問)今日、文部科学省が旧統一協会に対して解散命令請求を行いました。この件は、安倍元総理の銃撃なども絡んで、いろいろな様々な経緯があって今日に至っているわけで、大臣も前消費者担当大臣としても課題解決に取り組まれてきました。率直に受け止めがあればお伺いします。
(答)文部科学大臣にお尋ねいただきたいと思います。
(問)ガバメントクラウドについて、昨日応募が締め切られまして、前回のご説明のときには10月下旬に事業者が決定されるということだったのですが、スケジュールは変わりないでしょうか。
(答)これから審査を行います。審査が終わり次第、速やかに公表をしていきたいと思っておりますので、遅くとも11月には公表できるのではないかと思います。
(問)当初のスケジュールの10月下旬から遅れる可能性があるという理解でよろしかったでしょうか。
(答)10月下旬から11月というのが当初の予定だったと思いますので、特に遅れているというよりは、これぐらいの期間だろうと思っていた範囲内だと思います。
(以上)