河野大臣記者会見(令和5年10月27日)
河野デジタル大臣記者会見要旨
(令和5年10月27日(金)8時30分から8時38分まで 於:参・本会議場中庭側)
1. 発言要旨
今日、行政改革推進会議におきまして、今年の秋のレビューを11月11日(土)・12日(日)、国会中なので土日になってしまいますが、レビューのテーマを決めました。
現在の財政状況を考えれば、限られた資源を有効に活用していくということが大事だと思いますので、デジタル技術をしっかりと活用して、国民の利便性の向上と行政の効率化、この両立をしっかりやっていきたいと思います。
今年のレビューについては、コロナでいろいろ財政資源を使いましたが、その政策の検証をするとともに、次の有事に備えていきたいと思います。先の見えないコロナでしたから、いろんなことをやりましたが、それがどうだったのかということは検証して次につなげるというのは大事なことだと思います。
それから基金について、終了予定時期がなかったり、あるいは成果目標が示されていないものというのはさすがにいかんだろうと思いますので、そういうものの議論と、それから当初の成果目標を想定しているものについてはそれを達成できているのかどうかというのはちゃんと見ないといけないと思います。
それからデジタル行財政改革という枠組みがありますので、今回は行政改革のみならず、規制改革についても公開の場で議論をしていきたいと思います。
あまり前例にとらわれず、しっかり議論していきたいと思いますし、またインターネットで公開いたしますので、是非ご覧いただきたいと思います。
二宮町でマイナンバーカードを保険証として使う体験会を実施いたします。
実際にカードリーダーをイベントに持っていって、マイナンバーカードでの本人確認を体験していただく体験会というものをデジタル庁ではやっておりますが、今までは市役所とか駅とかでやっていましたけれども、今回は地域のお祭りやイベントでもそういう体験会をやりたいと思っていまして、明後日の日曜日に二宮町の町立二宮小学校のイベントで体験会をやっていただきたいと思います。私も参りますが、マイナンバーカードを持ってご参集をいただけたらと思っております。
2. 質疑応答
(問)レビューの基金についてお伺いします。次の時代に備えるというふうに大臣がおっしゃっています。基金では執行率の低さだとか、終了予定時期がある・ないというところで指摘されていますけれども、次の時代に備えるという意味では、このレビューを通じて例えば執行率が高まるような仕組みだとか、16兆円と言われているようなのがたまらないようにする仕組みとか、そういうルールみたいなのはゴールとして設けるというのはありますでしょうか。
(答)まずは成果目標として掲げたものが、きちんとそれによって達成できたかどうかというのを見ていきたいと思っております。どうしても執行率に目がいきがちですけれども、執行率を高めろと言うと無駄なばらまきにつながってもいけませんので、成果目標に対してどうだったのというのがやっぱり大事なのかなと思います。そういう意味で成果目標の設定がなかったり、いつまでにという終わりの時期がなかったりすると評価のしようもありませんから、そこはきっちり見ていきたいと思います。
(問)基金をめぐっては、例えば再構築基金だったりは、執行が民間に丸投げされていることも問題視されています。こういうところも見直していく予定はありますでしょうか。
(答)いろんなものを制約なしに見ていきたいと思います。
(問)今回の日程が土曜と日曜ですけれども、この日程になった理由と、霞が関の働き方改革という点ではどうお考えでしょうか。
(答)残念ながら国会の開会中、日程の確保というのが難しいので、これは土日にならざるを得ないと思います。いつだったかも土日にやらせていただいたことがあると思います。霞が関にはしっかり代休をとってもらおうと思います。
(問)ライドシェアに関する件なのですけれども、先日総理が方向性を示していくというような言葉がありましたが、河野大臣の方で現状のご認識というところを、日本らしい姿・形というのを考えるということはすばらしいものだと思うのですが、今後の議論の進め方として、どういった点を議論しながら、いつごろまでにというような目途もありましたら教えてください。
(答)今、様々な地域で公共の交通機関というものがなかなかニーズに応えられなくなってきている現状があると思いますので、自動運転、タクシーの規制緩和、それからライドシェア、この3本柱で地域の足をしっかり確保していきたいと思っております。スピード感を持って議論していきたいと思います。
(問)秋のレビューのとりまとめの時期をいつごろと考えていらっしゃるのかと、結果をどうプロセスで反映していきたいとお考えでしょうか。
(答)取りまとめは速やかにやりたいと思います。デジタル行財政改革会議に報告して、次につなげていきます。
(問)マイナ保険証の体験会についてですが、前回は2か月半前に茅ケ崎市役所で開催していますが、国民に披露する、積極的にマイナ保険証を触れてもらうという意味ではもう少しペースを上げて開催するというのもいいかなと思いますが、その辺りはどうでしょうか。
(答)自治体に積極的に手を挙げていただいて、ご協力いただけるところからどんどんやっていきたいと思います。
(以上)