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河野大臣記者会見(令和5年11月28日)

河野デジタル大臣記者会見要旨

(令和5年11月28日 (火)8時35分から8時44分まで 於:参・本会議場中庭側)

1. 発言要旨

この土曜日、日曜日の2日間、韓国・ソウルへ出張して、三極委員会のアジア太平洋委員会、ソウルでの地域会合に出席しました。

DFFTの具体化やデジタル化に関する我が国の取組について登壇してお話を申し上げました。韓国、インド、シンガポールなどの産業界からも出席者がありましたので、DFFTの国際的な枠組みについての様々な意見交換ができたのは非常に有意義であったと思います。チャタムハウスルールなので、中身の詳細を申し上げるのは差し控えたいと思います。

ガバメントクラウドの公募結果についてお知らせいたします。
今回は、機能水準は維持したものの、共同提案であったりサードパーティの製品を利用したサービスの提供を認めるというような要件変更を行って、10月12日に締め切って審査してまいりました。この技術要件の適合につきまして、さくらインターネット株式会社から2025年度末までに要件全てを満たすという提案がありましたので、その計画の妥当性を確認したところ、2025年度末までに全ての技術要件を満たすことを条件に本日採択することといたします。

さくらインターネット株式会社がガバメントクラウドの対象事業者として、利用者に対してサービスの提供を開始するのは、技術要件全てを満たした後でございますので、おそらく2025年度の下半期になるだろうと思います。2025年度末までに全ての技術要件を満たすことが条件ですので、しっかりとご尽力いただきたいと思います。

次期個人番号カードの意見公募を昨日から開始いたしました。

デジタル庁で、次期個人番号カードをどのようにするかというタスクフォースで、券面の記載事項、暗号方式、搭載するアプリケーションなどについて検討を行ってまいりましたが、中間とりまとめ骨子として昨日から国民の皆様の意見を広く伺う意見公募、パブコメを開始いたしました。

もう既に7割の国民の皆様にマイナンバーカードを使っていただいている、持っていただいている。官民双方でオンライン化・デジタル化の基礎としていろいろなサービスを開始していただいているものですので、利便性の向上につなげるために、幅広く忌憚のないご意見をお寄せいただければと思っております。

また、現在はマイナンバーカードと呼んでおりますが、マイナンバーとマイナンバーカードのなかなか区別が難しかったりということもありますので、新たな呼び方についても幅広いご意見をお待ちしております。
寄せられたご意見を踏まえて、年内にも中間とりまとめをしたいと思っております。意見の公募は12月8日(金)23時59分まで受け付けております。

規制改革推進会議のWG、30日(木)に第3回となります地域産業活性化WG、これはライドシェア・タクシーの規制緩和をやっているところです。それから1日(金)に第2回スタートアップ・投資WGを開催いたします。

30日の地域産業活性化WGは、二種免許などタクシー規制、それからライドシェアなどについて議論いたします。今回は、関係省庁ともしっかり話を聞いていきたいと思っています。

1日のスタートアップ・投資WGは、AI活用などデジタル化が進展していることを踏まえて、光ファイバー網の整備の円滑化について議論いたします。国、地方公共団体、あるいは通信事業者などが管理している既設の光ファイバー、それからその収容空間の位置情報の把握、使用の申請に、多大な手続コストがかかっているという声がありますので、これを何とか解決していきたいと思っております。

2. 質疑応答

(問)ガバメントクラウドについてお伺いします。今回、要件変更で日本の業者が入れることになりまして、道が開けたという感じですけれども、これについて大臣どうお考えか教えてください。

(答)国産かどうかにかかわらず要件をクリアしているところと契約してまいりました。これまでは、国産でない海外からの提供でしたが、今回初めて国産のガバメントクラウドが、要件を全て満たせばという条件ではありますが、可能性が出てきましたので、是非頑張っていただきたいと思います。

(問)関連で、2025年度の後半ということは、それまでは今までの米国の4社が引き続き行う。

(答)そのとおりです。

(問)関連で、IIJやソフトバンクなど他の日本企業も公募に応募したと思うのですけれども、こちらは要件を満たさなかったということでしょうか。

(答)複数の応募がありましたが、先程申し上げたとおりです。詳細、その他については申し上げないことにしております。

(問)昨日の予算委員会の中で、大臣が答弁の際にスマートフォンを使うということで委員長から注意を受ける場面がありました。この件については海外のメディアでも取り上げられ、タブレットやPCが認められているのにスマートフォンがだめだという状況について、デジタル化を推進していく中で不協和音のようなものだと評されています。ルールについては議運での話だとは思いますが、それらの意見について大臣自身の受け止めはどのように感じていらっしゃいますでしょうか。

(答)これは国会のことですから、国会にお尋ねください。

(問)ちなみに今回の件について、規則については事前に承知されていたのでしょうか。

(答)すみません。スマホ使ってしまったのは私のミスですので、お詫び申し上げます。

(問)次期マイナンバーカードの呼称の話なのですけれども、パブコメを経て呼称を変えるかどうかというのは、中間とりまとめで決定するのか最終とりまとめまでには決めるのか、その辺りのスケジュールはどのようにお考えですか。

(答)皆さんの声を伺いながら決めていきたいと思います。

(問)時期を決めているわけではないということですね。

(答)はい。

(問)次期個人番号カードなのですけれども、性別を券面に不記載にする変更をされた意図みたいなことはあるのでしょうか。

(答)昨今の様々な情勢を踏まえて議論していただきましたので、骨子にまとめてありますので、それをご覧いただいて皆様から広くご意見を承りたいと思います。

(問)ガバメントクラウドの確認なのですけれども、さくらインターネットは単独の提案だったのでしょうか。それとも共同提案でしょうか。

(答)詳細は後で確認します。
(※後刻、提案は単独でサードパーティ製品を一部活用するというものである旨、回答しています。)

(以上)