河野大臣記者会見(令和6年6月25日)
河野デジタル大臣記者会見要旨
(令和6年6月25日(火)10時50分から11時00分まで 於:オンライン)
1. 発言要旨
デジタル庁では、誰一人取り残されないデジタル社会の実現に向けて、デジタルに不慣れな方にサポートをしていただくデジタル推進委員の取組を進めています。
デジタル推進委員には、今年度はマイナンバーカードの健康保険証利用あるいはその登録に関するサポートを強化していただいているところです。具体的には、マイナポータルを活用した健康保険証の登録支援から、医療機関や薬局に備え付けてあるカードリーダー利用方法の説明まで、切れ目のない支援をお願いしているところです。
今回、日本薬剤師会を始め薬局関係団体等と連携して、薬剤師さん、事務職員の皆さん、約1万名を新たにデジタル推進委員として任命いたしました。薬局で、国民の皆様がマイナンバーカードの健康保険証の利用あるいは登録について、身近に相談できる環境を作っていきたいと考えております。
今回ご協力いただく日本薬剤師会、日本保険薬局協会及び日本チェーンドラッグストア協会の各代表とともに、今週27日(木)にデジタル推進委員の任命状授与式を開催いたします。
この新たに任命した1万人を合わせてデジタル推進委員5万5千人を超えましたが、こうした方々の力もお借りしながら、マイナ保険証のより一層の利用促進に向けて、最大限取り組んでまいります。
2. 質疑応答
(問)週刊新潮で取り上げられたマイナ保険証の事例について、厚生労働省から情報提供を受けたということですが、週刊新潮の編集部に問い合わせれば、ご遺族からヒアリングできると思いますがやっていないのでしょうか。
(答)厚生労働省が確認しておりますので、厚生労働省にお尋ねいただきたいと思います。
(問)厚生労働省は、ご遺族からヒアリングしたのでしょうか。
(答)厚生労働省にお尋ねください。ここはデジタル庁の記者会見です。
(問)デジタル推進委員について、今回薬局ということですが、どういったケースでどのようなアドバイスを想定していますでしょうか。病院ではなく薬局で重点的に取組を進められた狙いなどを教えてください。
(答)薬局で処方箋を持ってきた方に対するマイナ保険証の登録あるいは利用の促進といったことをお願いしております。また、日常の薬などを買いに来られた方に対しても、マイナンバーカードの保険証の利用登録あるいは利用などを進めていただくべく調整しているところです。
(問)この週末に大臣がベルギーに出張された三極委員会についてお伺いします。具体的に各国とどのようなお話があり、特に日本のデジタル化の現状の取組についてどのような評価を得られているかという点を教えてください。
(答)三極委員会はチャタムハウスルールですので、中の議論について対外的に私から申し上げることは差し控えたいと思います。私は技術に関するセッションに登壇して、主にアメリカと中国のデジタルに関する部分での様々な課題について議論に加わりました。
(問)議論は非公開ということですが、来年の春にはマイナンバーカードが世界で初めて個人認証カードとしてApple社のスマートフォンに搭載されますが、そういった議論もあったのでしょうか。
(答)申し上げましたようにチャタムハウスルールでございますので、対外的に申し上げるのはなるべく控えたいと思います。少なくとも私が登壇したセッションでそうした議論はありませんでした。
(問)デジタル推進委員について、今回薬局を中心に配備するということですが、病院などでデジタル推進委員を新しく置くというようなお考えはありますか。
(答)今回はまず薬局の関連団体と話をさせていただいて、1万人、デジタル推進委員になっていただきました。他の医療関係団体ともこうしたことが整えば十分にあり得ると思います。
(問)6月18日の犯罪対策閣僚会議で、携帯電話の契約の際も対面・非対面で原則マイナンバーカードのICチップの読み取りを、ということがあったと思います。これに対して、取得が義務ではないマイナンバーカードに対して、実質義務化ではないかという声がネット上でもありますが、大臣の受け止めと、マイナンバーカードを持っていない人に対してどのように対処する予定か、お考えがあればお聞かせください。
(答)対面の場合、今までも、マイナンバーカードあるいは免許証、在留カード、そうしたものを提示いただいておりました。今までは券面で確認していただいておりましたが、ICチップの読み込みを義務化しようということです。券面を提示するか、提示されたもののICチップを読み込むかということで、本人確認を厳格にしようということですので、特に今までと変わることは利用者側からはございません。本人確認の書類を提示していただいて、お店の方に券面の確認だけでなく、ICチップの読み込みを義務化するだけですので、利用者側からは本人確認書類を提示していただくということで変わったことはありません。
(問)マイナンバーカードでなくてもいいということですか。
(答)マイナンバーカードあるいは免許証、在留管理カードというものを対面の場合には提示していただくということになります。
(問)マイナ保険証トラブルで何人亡くなったら、紙の保険証廃止を見直すのでしょうか。何人亡くなっても見直さないということでしょうか。
(答)医療機関に関しては厚生労働省の記者会見でお尋ねください。今は閣議後会見ですので、閣僚の所管事項についてお尋ねをいただく記者会見となっております。
(以上)