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平大臣記者会見(令和6年10月4日)

平デジタル大臣記者会見要旨

(令和6年10月4日(金)10時40分から10時47分まで 於:オンライン)

1. 発言要旨

2日に発生したマイナポータルの障害について、ご報告をさせていただきます。
マイナポータルについては、2日(水)午前8時20分から午後6時45分頃までの間、システム障害により利用しづらい状況が発生いたしました。
これは、一時的にマイナポータルと関係システム間の認証機能に障害が生じたことにより、マイナポータルの処理に遅延が発生したことが原因であります。
3日(木)午前3時40分頃に、障害の要因となった関係システム間の認証機能を可用性の高い、障害の起きにくい形に改修をさせていただいたところでございます。現在、問題なく利用いただくことが可能になっています。
今後、原因の詳細を調査し、徹底した再発防止を講じることを始め、システムの安定運用に向けて、改めて気を引き締めて、万全を尽くしてまいりたいと考えております。

2. 質疑応答

(問)マイナ保険証について、前回、マイナ保険証のトラブルは実装・運用する中で改善され、利用者も徐々に慣れていくだろうとおっしゃられたかと思います。本格運用開始から間もなく3年が経過しますが、当会の直近の5月から8月の調査では、7割の医療機関でトラブル・不具合が確認されており、「資格情報が無効と表示される」との回答も5割、負担割合の違いなども多数報告されています。これは制度の根幹に関わり、患者や医療機関側、いわゆるユーザーの慣れで解消されるものではありません。トラブル対応のためにも石破首相が総裁選でも言っておられたように、保険証を併用すべきではないかと考えますが、大臣のお考えはいかがでしょうか。

(答)就任記者会見でもご質問いただきましたが、石破総理の総裁選の時の発言と違うのではないかというご指摘を受けました。私も総裁選最中の石破候補の発言を確認しましたが、その中でも資格確認書、資格証明書というものを活用すると、これら資格確認書のことを言っていると思いますが、そういうものを活用しながら、配慮しながらやってまいりたいという発言をしておりますので、総理の考えと先般の就任時の発言とは齟齬はないと思っております。その上で、前回も申し上げましたが、実際使う中で、例えばちょっと角度が合わなかったとか、いろいろ軽微な問題でうまくアクセスできなかったといったことも多々あると我々は認識をしています。マイナ保険証と同時に、こういった紙の資格確認書もしっかり申請なくお届けをするという体制を整えておりますので、それを活用していただくことによって、ご指摘の点は解消されていくものと考えております。

(問)資格確認書というアナログの選択肢も残していくということで、一方で、前回保険証を残すことは二重の投資だともおっしゃっていましたが、マイナ保険証を持っている方全員にも「資格情報のお知らせ」という紙の確認できるものを配付するともされております。二重ということで言えば、健康保険証を残すことと変わらないのではないかと思います。また、保険者であったり、行政のコストや手間、国民や医療機関への周知ということで考えると、今、安定的に運用されている保険証を併用することの方がむしろ効率的で確実ではないかと考えられないでしょうか。

(答)二重投資も、是非金額の「桁」の認識を持っていただきたいと思います。データ化することによって、母数の大きい医療の効率化というのも図られてまいります。また、今の保険証は全く問題ないという認識は我々と違う認識で、前回も申し上げましたが、顔写真もない、ICチップもない、これは、いわゆるそういう不正を行おうという悪いお考えを持った人たちから見ると、これほど付け入る隙のある制度はないというふうに考えておりますので、そういった穴もしっかり埋めていかなければなりません。二重投資というワードだけが問題ではなくて、かかる経費と得られる便益のバランスを持って進めていくことが重要だと考えております。

(以上)