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平大臣記者会見(令和6年12月3日)

平デジタル大臣記者会見要旨

(令和6年12月3日(火)9時23分から9時31分まで 於:衆・本会議場中庭側)

1. 発言要旨

冒頭発言なし

2. 質疑応答

(問)昨日、12月2日(月)から現行の健康保険証の新規発行が停止し、マイナ保険証に原則移行されることになりました。改めて、利用率向上に向けて大臣として国民に呼びかけたいことがあればお願いいたします。

(答)まず、従来の健康保険証、紙の保険証は、ICチップも顔写真もありませんので、不正を働こうという人からみると非常につけ込む隙のある仕組みになっていますので、この穴を塞ぎたいという思いがまずあります。また、マイナ保険証を使っていただけると、本人の了承のもとに情報連携ができ、検査や薬の重複、飲み合わせの良くない薬をお知らせしてくれる。もしくは診療履歴などを参考にして、その人にとって最適な医療サービスを提供することができます。さらに、高額医療についても情報連携して、立替払をすることなく精算ができたり、また、今後全国に広がっていくことになると思いますが、救急車で運ばれる時も、救急隊員がマイナンバーカード、マイナ保険証で投薬履歴や診療履歴などを確認し、最適な治療もしくは救急措置、応急措置をすることができますので、是非皆さんにはマイナ保険証をご活用いただきたいと思います。いわゆるクリニックや薬局でのチェックインが不安な方もいらっしゃると思いますが、一回やって慣れてしまえば、非常にUI/UXもよくできていると思いますので、まだ使っていない方は是非ご利用いただきたいと思います。

(問)能動的サイバー防御について、内閣官房の事務方のブリーフィングによると、11月29日(金)に有識者会議がまとめた提言に従えば、通信の秘密についても、公共の福祉に基づく制限として、憲法上許容されるという見方を示されました。担当大臣として、通信の秘密の保護とアクティブ・サイバー・ディフェンスの活用の両立について、どのように進めていくお考えでしょうか。

(答)提言においては、通信の秘密であっても、法律により公共の福祉のために、必要かつ合理的な制限を受けるという提言もいただいているところです。一方で、通信の秘密は憲法にも保障されていることでありますので、公共の福祉とのバランスをとるには細心の注意が必要だろうと考えております。制度設計にあたっては、各場面において通信の秘密との関係を考慮して丁寧な検討をしてまいりたいと思っております。また、アクティブ・サイバー・ディフェンスをやるときに、しっかりと通信の秘密が守られているか、公共の福祉とのバランスがとれているかといったところを制度設計の場面で丁寧に検討するとともに、独立機関の監督・設置というご提言もいただいていますので、制度面からもしっかり担保していくべきだろうと私自身も考えています。通信の秘密をイメージすると、例えば、通話やSNSのトークルームなどが見られるのではないかというご不安をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、提言においても、そのようなコミュニケーションに関わる本質的な内容は分析する必要はないという提言を受けておりますし、私自身も同じ考えですので、専ら通話やSNSのトークルームの内容ということではなく、イメージで言えば、IPアドレスやコマンド、データ量など、そのようなものを取得して分析していく、そういうイメージになっておりますので、国民の皆さんには不安を持たれないように丁寧に説明してまいりたいと考えております。

(問)マイナ保険証の利用がなかなか進まないことについて、大臣は常々丁寧な広報をとおっしゃっていますが、マイナ保険証の利用率向上に向けた対策を改めてお願いします。

(答)まず、政府として広報をしっかりやっていくということだと思います。今回は不安をお持ちの方には、資格確認書を申請無しでお送りすることも含めて、広報させていただいているところです。また、薬局の皆さんにご協力いただいて、薬局でキャンペーンを始めたところであります。薬局のマイナンバーカード、マイナ保険証をチェックインする端末で、現在まだ紐付けができていない人は、そこで紐付けができますので、そういったことも含めて薬局の現場でご協力いただいている皆さんに、不安な方やよくやり方が分からないという方は、丁寧にサポートしていただいて、利用率も上げてまいりたいと考えております。

(問)マイナ保険証について、来年12月にどれほどの利用率までいけば大臣にとってデジタル化の利益が得られるとお考えでしょうか。

(答)今現在、明確なKPIを持っているわけではありませんが、ずっと申し上げているように、皆さんが保険医療をしっかり受けられるよう、デジタルとアナログのベストミックスでいく。政府としては、できるだけデジタル化、マイナ保険証を利用していただきたいという方針を堅持しておりますので、その上で、KPIを持つかどうかも含めて考えなければいけませんが、多くの皆さんが心のバリアなく、スムースにクリニックでも、もしくは薬局でもチェックインができ、利用できる環境ができればいいと思っております。何か重大な支障が起きればすぐ対応したいと思いますが、昨日も含めて大きな支障は出ていないと認識しておりますので、これからもよく現場の声を聞きながら、必要な対応をしていきたいと思っています。

(以上)