穂坂デジタル副大臣が富山県朝日町のDXへの各取組について視察を行いました
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穂坂デジタル副大臣は、2025年1月23日にDXの各種取り組みを進める富山県朝日町を視察しました。朝日町では、デジタル田園都市国家構想交付金(デジタル実装タイプ)(内閣官房・内閣府総合サイト 地方創生)を活用し、マイナンバーカードの利活用を進めるとともに、地域コミュニティを活かして、住民の皆さまと共に作る共助・共創サービスを展開しています。本視察では、朝日町が提供するサービス、公共サービスパス「LoCoPiあさひまち(富山県朝日町ウェブサイト)」の利用登録から決済、公共交通の活用を体験しました。また、自治体、事業者、住民の方々と意見交換を行い、現場の声を聴き取りました。
1. 背景と目的
国は、デジタル田園都市国家構想の実現を通して地方の社会課題解決と魅力向上を目指しています。その一環として、「デジタル田園都市国家構想交付金」を創設し、地方公共団体の先進的な取り組みを支援しています。朝日町は、この交付金を活用し、マイナンバーカードの利活用を行い、地域コミュニティと連携した共助・共創サービスを展開しています。今回の視察は、朝日町の取組を現場で確認し、今後の施策に役立てるためことを目的としています。
2. 「LoCoPiあさひまち」の体験
公共サービスパス「LoCoPiあさひまち」の利用登録
LoCoPiあさひまちの利用には、朝日町役場などでマイナンバーカードの登録が必要です。登録後、マイナンバーカードに現金をチャージすることで決済機能も利用できます。穂坂デジタル副大臣は、朝日町役場にて自身のマイナンバーカードでLoCoPiあさひまちの利用登録を行いました。
(LoCoPiあさひまちの利用登録をしている様子)
決済サービス「LoCoPiあさひまちコイン」の利用
朝日町では、朝日町内での消費と経済循環の活発化を目指し、決済機能を「地域通貨」化しています。LoCoPiあさひまちに現金をチャージすることで、決済サービス「LoCoPiあさひまちコイン」を利用できます。マイナンバーカードをタッチするだけで町内の商業施設や飲食店で決済できます。穂坂デジタル副大臣は、朝日町環境ふれあい施設 らくち~のにて、現金をマイナンバーカードにチャージし、特産品購入時にLoCoPiあさひまちコインで決済しました。
(LoCoPiあさひまちコインを用いて決済している様子)
マイカー公共交通「ノッカルあさひまち」の利用
近隣住民の自家用車に相乗りできる、助け合いの精神に基づいたサービスです。マイナンバーカードで利用できます。(ノッカルあさひまちの利用には、LoCoPi利用登録と現金チャージが必要です。)穂坂デジタル副大臣は、LINEでノッカル乗車の予約を行い、乗車後にLoCoPiチケットを使い決済しました。
(ノッカル乗車後、マイナンバーカードをかざし、LoCoPiあさひまちのチケットを使い決済する様子)
3. 意見交換
朝日町役場
笹原町長、山崎副町長、朝日町役場職員の方々と意見交換を行いました。持続的なまちづくりを目指すために町役場が抱える課題や、住民参画や共助の仕組みを取り入れた、朝日町のまちづくりの全体像や方向性を伺い、町が合言葉としている「こんにちは、たのしい未来!」を体現した、明るく楽しいまちの印象を受けました。
(穂坂デジタル副大臣が、朝日町の笹原町長と山崎副町長と意見交換する様子)
ノッカル事業者
有限会社黒東自動車商会 近江順治代表取締役と朝日町地域おこし協力隊 松本あまねさんと意見交換を行いました。近江代表取締役からは、ノッカル事業への参画のきっかけや朝日町の未来への思いを伺いました。ノッカルあさひまち、あさひまちバス、黒東タクシーが連携した事業運営の現場を視察しました。松本さんからは、他の地域からの移住の経緯や朝日町での取り組みへの思いを伺いました。ノッカル事業は、様々な思いを持つ人々によって支えられていることを実感しました。
(穂坂デジタル副大臣が近江代表取締役と意見交換する様子)
(集合写真。左に穂坂デジタル副大臣、中央に松本さん、右に近江代表取締役)
LoCoPiあさひまちコイン事業者
朝日町商工会 小林光義事務局長から、朝日町の財政課題について伺いました。LoCoPiあさひまちコインを活用した町の経済循環と事業者の手数料負担軽減への取組について説明を受けました。来月からは町としてプレミアムチャージキャンペーンを実施予定です。
(商工会の方からあさひまちコインについて説明を受ける様子)
「見守りサービス(みまもり通知)」の見学と保護者との会話
みまもり通知は、町内施設やサービス利用時にマイナンバーカード(こども専用カード)を読取機にタッチすることで、登録した家族等のメールアドレスに利用通知が即時に届くサービスです。穂坂デジタル副大臣は、小学生の下校時の利用を見学し、保護者から話を聞きました。小学生がLoCoPi端末にカードをかざす様子が印象的でした。LoCoPiあさひまちが子どもたちの安全を見守っていることを実感しました。
(さみさと小学校にて、保護者と意見交換している様子)
4. 視察を終えて
穂坂デジタル副大臣は「国がマイナンバーカードの利活用を進めているが、こういったインフラをうまく活用し、町の課題を解決している具体的な取組を実際に見ることができ、非常に有意義だった。地域ごとに抱える課題を解決する手段として朝日町で進めるLoCoPiあさひまちのような手法もあるということを全国に伝えていくことが重要。国としても一つの事例として発信していきたい。」と述べました。