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Jリーグ試合会場におけるマイナンバーカード活用に関する実証実験を開始します

マイナンバーカードの利用シーン拡大に向け、株式会社川崎フロンターレ、株式会社湘南ベルマーレ、株式会社ドリームインキュベータとの実証実験を開始します。

実証実験の概要

日本プロサッカーリーグ(通称「Jリーグ」)試合会場での、マイナンバーカードの活用について検証します。
マイナンバーカードの利用シーンは様々な領域で拡大していますが、更なる利用促進には、馴染みのある利用シーンにて活用することを促進していく必要があります。Jリーグに所属するクラブは全国に60クラブあり、自治体と連携したホームタウン活動を積極的に展開しています。
試合会場でマイナンバーカードを活用することにより、各クラブやホームタウン施策を実施する自治体と来場者とのコミュニケーションの促進、また住所情報等を活用し、例えば、アウェイチームのサポーター向けのおもてなしに活用するなど、様々な活用につながる可能性についてもあわせて検証します。
本実証実験では検証内容に記載の3つの項目について、その効果と課題を評価・検証します。

対象試合

2024明治安田J1リーグの以下2試合にて実証実験を行う予定です。

  • (2024年11月1日開催) 第35節 川崎フロンターレ 対 鹿島アントラーズ
    ※川崎フロンターレがルヴァンカップ決勝に進出した場合は、2024年10月30日に変更となります。
  • (2024年11月9日開催)第36節 湘南ベルマーレ 対 北海道コンサドーレ札幌

検証内容

  1. マイナンバーカード情報の利活用
    ご本人の同意のうえで、ホームチームやアウェイチームのサポーターに対して、住所情報等の基本4情報を確認し、クラブの来場者コミュニケーションや、取組施策への活用可能性を検証します。
  2. 不正防止効果
    サポーターに対する特別体験および特別な景品贈呈時にマイナンバーカードによる本人確認を行うことで、不正防止効果(なりすましや転売の防止)に資するか検証します。
  3. ホームタウン活動※での情報活用
    これまで情報把握が難しかった来場者(同行者や招待客を含む)の住所情報が把握できること、域外・域内の周遊動態に応じたホームタウン活動への活用可能性を検証します。
※ホームタウン活動
2023年におけるホームタウン活動について、Jリーグホームタウン活動調査 2023年版(Jリーグホームページ) をご覧ください。

本実証実験における共同発表の概要

2024年9月6日にデジタル庁において、株式会社川崎フロンターレ、株式会社湘南ベルマーレ、株式会社ドリームインキュベータと共同発表を実施しました。

共同発表時の集合写真。左からキングベルI世(湘南ベルマーレマスコット)、ふろん太(川崎フロンターレマスコット)、河野デジタル大臣、株式会社湘南ベルマーレ 坂本代表取締役社長、川崎フロンターレ 吉田代表取締役社長、株式会社ドリームインキュベータ 三宅代表取締役社長、石川デジタル副大臣、マイナちゃんが並んで立っています。

  • 河野デジタル大臣のコメント
    今回、国民の皆様に馴染みのある利用シーンとして、Jリーグの試合会場を舞台としたマイナンバーカードの利活用に関する実証実験を行うこととなりました。今回の実証実験が、Jリーグの各クラブを始めとした、スポーツ分野でのマイナンバーカードの利活用が拡がるきっかけとなることを期待しています。
  • 石川デジタル副大臣のコメント
    今回、Jリーグおよび各クラブからの期待として、ご本人の同意の上で、マイナンバーカードから得られる実験にご協力いただける来場者の情報を活用することで、新規ファンの獲得や、既存ファンの顧客体験の向上に繋がるものではないか、また、ホームタウンの自治体においても、来場者の実態が把握できることで、自治体の施策立案や効果的なプロモーションに活用できるものではないか、とのお声をいただいているようにも伺っております。本実証を踏まえて今後、Jリーグ様を通じて、全国60クラブの活動や関係の自治体と連携したマイナンバーカードを活用したホームタウン活動、例えば自治体住民限定イベント等が展開されていること、また、他のプロスポーツ分野のファンマーケティング施策の手段の一つとして、マイナンバーカードの活用が拡大していくことを期待しております。
  • 株式会社川崎フロンターレ 吉田代表取締役社長のコメント
    我々川崎フロンターレは、今回の実証実験において、ホームタウンである川崎市の7区を中心に、スタジアムにご来場いただくサポーターの皆様の実態を調査するとともに、住所情報を活用した顧客体験の向上の可能性について検証協力したいと考えております。これまで、興行主として、ホームゲームにおいてチケットを購入した方の情報はJリーグIDにより把握しておりますが、一緒にお連れいただいた同伴者の方々については情報を取得しづらいという課題がございました。今回の実証実験では、参加者の同意の上で取得する公的な情報取得によって、どういったお客様の属性かが調査でき、とくに住所情報によって、どこからご来場いただいているかの集客効果についても把握することを期待しております。また、今回に限り、取得した住所情報をもとに、来場者向けのプレゼントのほか、後日ご来場いただいたことへの御礼メッセージをお届けすることが可能となるため、マーケティング施策への活用可能性についても検証し、2030年頃に完成が予定されている新スタジアムを満員にできるような施策の立案にも役立てたいと考えております。
  • 株式会社湘南ベルマーレ 坂本代表取締役社長のコメント
    我々湘南ベルマーレは、ホームゲーム開催時にスタジアムがある平塚市総合公園内において、「湘南ベルマーレフードパーク」と称した20店舗を超えるフードトラックが並ぶ、 スタジアムグルメイベントを毎試合開催しております。今回の実証実験においては、フードトラックで使えるクーポンを実験参加者に対してご用意させていただき、サポーター以外の公園利用者の方にもご参加いただき、試合を観戦したことがない方々に、湘南ベルマーレをより身近に感じていただく、新しいファン獲得に繋がることを期待しています。さらに、対戦相手となる北海道コンサドーレ札幌様にちなみ、神奈川県内からお越しのサポーターには北海道ゆかりの地産品を、反対に遠方からお越しのサポーターのみなさまには湘南ゆかりの地産品があたる景品をご用意しております。また、当日抽選へ参加される方々から取得させていただく住所情報をもとに、どこから来場されているかの関係人口を調査したいとともに、来場者属性に応じたマーケティング施策の有効性についても検証したいと願っています。
  • 株式会社ドリームインキュベータ 三宅代表取締役社長のコメント
    マイナンバーカードの使用機会は、現状では、ごく限られたシーンでの本人認証や入力項目補助にとどまっております。今回の実証における最大の狙いは「マイナンバーカードは、単なる本人確認カードではない」ということを伝え、同時に、事業者にとって「マイナンバーカードは使いにくい・使えない」という声がある中で、その認識を大きく変えたいと思っております。そのために、今回Jリーグの皆様が立ち上がってくださいました。具体的にはファンや顧客向けのマーケティング活用という今までと異なる活用方法を実証することで示してまいりたいと思っております。Jリーグでは、全国各地60のクラブチームがそれぞれのホームタウンを持ち、人気においても全国の広がりにおいても今回の実験テーマにそぐう理想的な協力者だと感じております。デジタル庁とJリーグの皆様、川崎フロンターレ、湘南ベルマーレの皆様と手を携え、マイナンバーカードを、マーケティング領域で「使って良いんだ」「実際に実装できるんだ」「(マーケティングに)効果があるんだ」ということを示し、マイナンバーカードを産業発展や社会課題の解決に繋げられるよう尽力したいと思います。

資料

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