令和5年(2023年)第1回政策評価・行政事業レビュー有識者会議
概要
- 日時:令和5年(2023年)3月30日(木)13時30分から15時00分まで
- 場所:オンライン開催
- 議事次第:
- 開会
- 議事
- デジタル庁政策評価・行政事業レビュー有識者会議の開催について
- 座長の選出、座長代理の指名
- デジタル庁政策評価・行政事業レビュー有識者会議の運営について
- 事業の見直し改善に向けた議論(各事業の説明)について
- 政府共通ウェブサイト(1事業)
- 旅費等内部管理業務共通システム(SEABIS)(1事業)
- 人事・給与関係業務情報システム(1事業)
- 職員認証サービス、政府職員等属性情報管理基盤(2事業)
- その他(今後の予定)
- 閉会
資料
- 議事次第(PDF/45KB)
- デジタル庁政策評価・行政事業レビュー有識者会議開催要綱(令和5年3月14日付デジタル監決定(PDF/50KB)
- 政策評価・行政事業レビュー有識者会議の運営について(PDF/204KB)
- 資料1 政府共通ウェブサイトについて(PDF/1,935KB)
- 資料2 旅費等内部管理業務共通システム(SEABIS)について(PDF/1,811KB)
- 資料3 人事給与関係業務情報システムについて(PDF/1,252KB)
- 資料4 職員認証サービス(GIMA)及び政府職員等属性情報管理基盤について(PDF/646KB)
- 議事概要(PDF/637KB)
議事概要
日時
令和5年(2023年)3月30日(木)13時30分から15時00分まで
場所
オンライン開催
出席者
委員
佐藤座長、岩﨑委員、笹嶋委員、島田委員、水戸委員
議事概要
事務局から開会宣言の後、委員互選による座長・座長代理の選出が行われ、その後、事務局から本会の設立の背景と位置付け及び今後の進め方について説明があった後、担当からの事業説明と質疑応答が行われた。
なお、主な質疑については以下のとおり。
1. 政府共通ウェブサイト(1事業)
委員: 政府共通サイトをつくる、それにはデジタル庁が率先して音頭を取ってという仕組みかと思います。ただ、将来的に全省庁に及ぼしていくときに横展開を一斉にやられて、そのリアクションで修正していくという方針なのか、何かアイデアをお持ちでしたら教えて下さい。
担当: デジタル庁が全ての省庁をまとめて一つのウェブサイトを作るというのは、労力がかかること、また、それぞれ利用者も異なっていることから、正しくないのであろうと考えています。各省庁、システムの更改のタイミングがあり、そのタイミングでデジタル庁のウェブサイト構築でうまくいった点、うまくいかなかった点等の情報を省庁に展開することで、各省庁ターゲットとなる利用者は異なりますので使えるものは使ってもらう。また、その結果を我々のほうにフィードバックいただき、それをまた展開していくことにより、最終的には全省庁が必要な知識を持った上で必要な機能をしっかり盛り込んだウェブサイトを作れるという方向に進めるべきではないかと考えているところです。
2. 旅費等内部管理業務共通システム(SEABIS)(1事業)
委員: 政策目標としては、旅費・謝金システムと物品管理システムの統合に重点があるのか、それとも、SEABISをブラッシュアップしていくという方向性なのか教えて下さい。
担当: 後者を考えています。将来的にSEABIS全体のモダン化を行ってまいりたいと考えています。
委員: 今行おうとされていることがもしなされなかった場合、どういう状況が続き、何が問題になるのか教えて下さい。
また、コストと時間当たりの効果について、安価であることを常に選択するのではなく、時間当たりの効果を勘案する必要があると思いますが、御認識を教えて下さい。
担当: 1点目については、経費の高止まりが挙げられます。
また、2点目については御指摘のとおりであり、時間的な観点についても踏まえた運用となっています。
委員: 根拠法をシステム的な都合に合わせてもらうというのも一つの考え方なので、根拠法の所管府省に対して要望を出すということも大切だと思われます。
3. 人事・給与関係業務情報システム(1事業)
委員: システムはやはりシステム構築が目的になると煩雑なだけなので、どんな仕組みにしたい、何が問題だからという大きな目的のところをもう少し教えて下さい。
担当: 本システムは、いわゆる「給与担当者、人事担当者」と「それ以外の全ての職員」の両者が使うシステムになっています。ただ、やはりヘビーユーザーとしては、人事担当者、給与担当者ということになります。一般の職員が使う部分、例えば届出申請ですが、そこが今現在としては非常に使いにくい状況になっていることが課題というところです。人事担当者、給与担当者が使う部分をきちんと使えるように、関係する制度改正への対応をまずどうしても優先せざるを得ないといったような形の運用になっているところが課題です。
委員: 確認ですが、人事担当者、給与担当者の方の今のニーズ、イシューを改善することが一番最初にやりたいということで良いのか教えて下さい。
担当: 一番大事なところはまずそこです。もう一つ加えて、一般の職員向けの部分が使いにくいために人事担当者、給与担当者へ質問が行ってしまうというところがあるので、それを解決してあげることも、やはり全体効率としては大事なのかなと思っています。
委員: この人事・給与システムに関して言いますと、ほかの行政機関内のシステムと連携というところもあるのですが、民間と比べると扱っている情報が少ないはずなので、このままでいいのか、何を目標感とするのか、体制的にもこの情報システムに合っているのかどうかというところは、今後議論していかなければいけないと思います。
4. 職員認証サービス、政府職員等属性情報管理基盤(2事業)
委員: 全てのシステムについて、シングルサインオンを目指し、IDを一元管理するリスクはないのか教えて下さい。
担当: 今後、本ID基盤のサービス障害時のリスクとして、障害時の代替手段を検討します。
委員: 今後検討しているシステム要件では、民間における認証サービスにはないような、独自開発するような要件は想定されているのか教えて下さい。
担当: 各府省等が管理している人材管理データを活用して、権限付与する点が独自のものと想定しています。一方で、共通的な仕様部分と想定しているディレクトリサービスや認証機能は、IDaaSなどの民間サービスを活用する方針です。
委員: 民間事業者や学術研究機関で利用される認証サービスとしては、組織に閉じずに外部との連携も進んでいるのが現状です。本事業の認証サービスは行政組織内に閉じていると認識していますが、中長期的には外部との連携も検討に加える可能性があり、組織に閉じずに認証するため、例えば、IDaaS民間サービスなどの利用は想定されているのか教えて下さい。
担当: 今後の職員認証基盤では、政府職員のための認証基盤を想定しています。一方、今後、自治体職員の認証基盤、重要インフラにおける認証基盤等も想定されるところです。そのため、IDaaS民間サービスを活用し、複数の認証基盤が連携することも想定した認証基盤の検討に取り組みたいと考えています。
以上